また、勝どき、月島、晴海、豊洲地区などの湾岸エリアも見逃せません。勝どきには大型タワーマンション「パークタワー勝どき」が23年夏に完成予定で、月島と豊海町にも大型タワマンが26年度と27年に竣工予定です。さらに、21年秋に開業する「(仮称)豊洲六丁目-2?3街区プロジェクト」では、オフィスやホテルを核とした大規模総合開発などの湾岸地区再開発が進んでおり、期待値が高まっています。
――西新宿はどのように変わりますか。
柿崎 「西新宿三丁目西地区」で地上65階、地下2階、高さ235mのツインタワーが29年に竣工予定で、3200戸規模の住宅が供給されます。また、西新宿五丁目でも複数のタワマンが開発予定なので、西新宿も大きく変わることになります。
――まだ構想段階ですが、「都心・臨海地下鉄新線」も興味深いですね。
柿崎 銀座エリアから、新築地、勝どき・晴海、新市場を通って、東京ビッグサイトまでつなぐ地下鉄構想ですね。つくばエクスプレスの延伸構想と連動して、秋葉原、東京から銀座、湾岸エリアへつなげる構想もあり、注目しています。発展が続く湾岸エリアで多くの住宅が供給される中、特に晴海・勝どきエリアでは都営大江戸線やバス以外の都心アクセスルートが求められています。これが実現すれば、湾岸エリアの価値はさらに高まるでしょう。有明エリアの価値も飛躍的に高まると思います。
(構成=長井雄一朗/ライター)
※後編へ続く