文政権を見放した米国、文在寅よりサムスン電子を優遇…韓国の軍事技術が北側へ大量流出か

 今、北側は潜水艦発射弾道ミサイルの建造に力を入れていますが、戦術弾道ミサイルの開発も進んでいます。これらの技術は中国やロシアではなく、韓国から流出しています。ここ数年、北が開発している弾道ミサイルなどの軍事技術は、外観だけでなく性能も韓国のものと瓜二つなのです。

 18年、板門店での南北首脳会談の際、文大統領は金委員長にUSBメモリを渡したと自ら公開しました。その後、韓国では全光焄牧師が「文在寅はスパイ」と発言して訴えられ、裁判で全牧師は「USBを渡した行為がスパイ」だと主張しました。そのため、裁判部が韓国大統領府(青瓦台)にUSBのコピーの提出を求めましたが、青瓦台は断り、全牧師は無罪となりました。

 07年10月には、当時の廬武鉉大統領が金正日総書記との会談のために平壌を訪問し、別れ際に廬大統領が金総書記に封筒を手渡しています。その中身も、いまだに公開されていません。指摘しておきたいのは、当時の盧政権で秘書室長を務めていた文氏が、この南北首脳会談の準備の責任者を務めていたという事実です。つまり、青瓦台の情報が北に筒抜けの状態が今も続いているのです。

 文大統領は18年に平壌で「これから金正恩委員長と新しい国家を建設する」と事実上の連邦制を宣言しましたが、それは憲法や韓米同盟、国連の制裁などにより不可能です。そこで、韓国の国防技術を北側に渡せば連邦国家への意志を示せると考えた、と疑うのは当然です。

 先日、韓国は初の国産戦闘機KF-21「ポラメ」を公開しました。米国は核心技術の提供を断ったにも関わらず、韓国が本格開発5年で独自に開発したのです。ところが、今の親中文政権では、韓国の軍事技術まで北や中国に渡ることが懸念されます。文政権の存在そのものが、東アジアのさらなる脅威になり得るのです。

(構成=編集部)