「iOS 18」でiPhoneの見た目と使い勝手が激変

ボイスメモ「文字起こし」の実力は?

日本語には非対応だが、ボイスメモの文字起こしも使える機能の1つだ。まず、「設定」アプリで「一般」から「言語と地域」を呼び出し、「優先する言語」から「言語を追加」をタップし、「English」を追加。「English」を「日本語」の上にドラッグすると、iPhoneの言語設定が英語に切り替わる。

iPhone
ボイスメモは英語の文字起こしに対応。精度も高かった(筆者撮影)

この状態で「ボイスメモ」を立ち上げ録音を開始したあと、画面左下のスピーチボタンを押すと、文字の書き起こしが始まる。書き起こされた文字は、録音されたデータのメニューを開いて「View Transcript」をタップすると確認できる。

アップルが6月に開催したWWDCの基調講演を冒頭のみ録音してみたが、ティム・クックCEOの発言がかなり正確にテキスト化された。動画の音声を直接USB-C経由でiPhoneに取り込んだため、録音環境はベストに近く、比較的文字起こしはしやすかったと思われるが、初搭載、しかもベータ版の機能としては十分な実力だった。

言語設定をわざわざ切り替えるのが面倒だが、英語の発表や講演などを聞く際に役立ちそうな機能だ。

もっとも、録音した音声の文字起こしでは、ライバルのグーグルが先行しており、Pixelシリーズは早くから日本語にも対応している。アップルはむしろ後発で、日本語を含む多言語対応など、まだまだやるべきことは多い。日本語は比較的優遇されており、1年程度のタイムラグでサポートされることも多いため、今後の進化にも期待しておきたい。

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