「宇宙人はいる?」と聞かれたら、ずばり、「宇宙人はいます!」と答えるでしょう。
なぜなら、「我々は広い宇宙に住んでいる宇宙人だから」……なんていう言葉のトリック的な答えを期待しているわけではないですよね(笑)。
じつはUFOの存在を確かめるため、NASAが乗り出しているのです。でも果たして、本当に宇宙人は存在するのでしょうか?
「宇宙人」について、「UFO」「地球外生命」の2つに分けて答えてみましょう。
まず、UFOの実在は確実です。「UFO」とは未確認飛行物体(Unidentified Flying Object)のことだからです。
つまり、「空を飛んでいる正体不明のものは、すべてUFO」になるということ。
みなさんはUFOと聞いて、宇宙人の乗っている空飛ぶ円盤を思い浮かべたのではないでしょうか?
1947年6月24日、不思議な飛行物体が目撃され、新聞の一面に「空飛ぶ円盤(皿)が目撃された!」と大きく報道されました。この日は「UFOの日」として、マニアの間で親しまれています。
しかし、目撃者は「奇妙な物体が水面に投げた皿のように飛んでいた」と話しただけ。そう、「空飛ぶ円盤」は、もともと誤報から生まれたものだったのです。
この報道をきっかけに、多くの人の脳裏に「円盤型の物体が空を飛んでいる」と刻み込まれ、ただの飛行機であっても「円盤型の物体に見えた」と報告する事例が多発しました。
人間には「見たいものを見る」という認知心理学的なクセがあります。先入観が見間違いを引き起こしてしまったのでしょう。
先入観という点では、「宇宙人の姿」についても同様のことがいえます。
みなさんは「宇宙人」と聞いて、どんな姿を思い浮かべますか?
おそらく、逆三角形の大きな頭に、吊り上がった目をした灰色で小柄なものを思い浮かべるのではないでしょうか。
これは、スティーブン・スピルバーグ監督の映画『未知との遭遇』に登場した「グレイ」と呼ばれている宇宙人の姿。
映画の印象が強烈すぎて、「宇宙人=グレイ」のイメージが広く植え付けられてしまったというわけです。