15年間「果物だけ」を食べ続けてわかったこと

15年で計10トンのフルーツを食べた人体実験

私は15年間、毎日2kgくらいのフルーツを食べ続けてきたので、この間、10トン以上のフルーツを食べたことになります。ただし今のところは、糖尿病や脂肪肝や痛風や骨折もなく、いたって健康です。

もちろん、比較グループもないたった1人での実験なので、エビデンスとしてのレベルは低いです。なので「ただ1人の実験データなど意味がない」といった批判もしばしば受けます。しかし、普通ではできない特異な人体実験だからこそ、医学的にも面白いデータが得られることがあります。

ただし、「私も真似できそう」と安易に思うのは非常に危険です。私の場合、実験開始時にはすでに成人しており、自己責任で続けています。独学ですが、栄養学やフルーツ健康学も学んできました。また、毎日、すべての飲食物の重さを計り、摂取栄養素の計算を行っています。

1回のフルーツの適切な食べ方を知るために、採血するなどして、食後血糖値の変化も詳しく調べています。さらに、年に1度の健康診断や不定期の血液検査を続け、健康状態を把握しています。なにより、家族や友人と外食しようと思っても、たいてい一緒に食べられるものがまったくありません。だから、このような極端な食生活はまったく勧められません。

ただし、国が推奨するように、健康のために毎日200gはフルーツを食べることをこころがけていただきたいです。200gの目安としては、Sサイズの温州ミカンなら4個、普通サイズの、リンゴなら半分強、モモなら1個、メロンなら2切れ、キウイなら2個、バナナなら2本くらいです。1度に200gを食べなくても、1日のうちで何回かに分けて食べてもらえれば大丈夫です。