やる気なくても部屋が片付く「心も整う」掃除法

本当は不快でつらいのに、その感情にフタをして「平気」と自分をごまかし続けているわけですから、参ってしまって当然です。

だから、そうなる前にさっさと片づけてしまいましょう。

「自分にとって必要なモノは何か」、それを確かめる方法があります。

燃える家から何を持ち出すか、自問すればいいのです。

私はそれを「修羅場テスト」と呼んでいます。

そのやり方は簡単です。

あなたの家が火事になったと想像してください。

手に持てる程度の大切なモノと一緒に、いますぐ逃げないといけないとしたら、とっさに何を選ぶでしょうか?

昔の人なら「通帳とハンコ」というところでしょうか。私の昭和世代の父や母ならそう言いそうな気がします。思い出の写真が詰まったアルバムが思い浮かぶ人もいるかもしれませんね。

私の場合、思い出の写真もグーグルフォトに入っているので、スマホ以外は何も持たないと思います。生活に必要なものなら、再び100円均一のお店などで買えばいいのです。

このように「いざとなったら、必要なものなんてそれくらい」と考えておくと、気楽にモノを捨てられますよね。

「選択」だってストレスになりかねない

では、ここから「ペットボトルテクニック」をお伝えしていきます。

散らかった部屋を片づける具体的な方法です。

「修羅場テスト」でどうしても持ち出そうと思ったもの以外を、ステップを踏んで確実に処分できる方法です。

人は「何から片づけるか」というルールが決まっているだけで、ストレスがぐんと下がり、掃除に取りかかりやすくなるものです。

くだらないと思うかもしれませんが、この「ルールを決める方法」の効果は絶大です。

①はじめに家中のペットボトルを集める

どんな部屋にも使用済みのペットボトルは転がっているはず。

他のモノ・荷物・ゴミは放っておいてよいので、まずは手近なビニール袋に徹底的にペットボトルだけを集めましょう。

中身の残っているものも、すべて流しに捨てて袋に入れます(できれば洗ってラベルもはがしましょう)。

どうでしょう、それだけでもかなりスッキリしませんか?

そうなれば、さっきまで手のつけようのなかった部屋の片づけが、1段階、確実に進みました。

素晴らしいことです。

この後のステップに沿って、少しずつ片づけを続けるだけで十分です。

②缶を集める

空いたビール缶、そのほかの空き缶を集めましょう。要領は、ペットボトルとまったく一緒です。

手近なビニール袋にできるだけ集めます。それらは玄関や、あまり使わない部屋に集め、指定された日にゴミとして出しましょう。

③食べ物や生ゴミなど、食べ物に関するゴミを集める

食べ残しや包装紙、そのほかなんでも集めてください。まだ食べられるものを捨てるのはもったいないと思うかもしれません。

たしかにそうです。

それでもいまは、あなたの心が軽くなるほうが大切です。

モノを大事にするあなたが元気を取り戻すこと、それが何より大事なのです。

飲食関係のゴミを片づけたら、後半戦

④紙ゴミ、燃えるゴミを集める

紙くずや書類なども大量にたまっていたら、それらはとにかく「燃えるゴミ」として捨てましょう。

「必要かも」と思う書類は、スマホで写真を撮りましょう。

写真があれば後悔することもなくなります。

意外と手ごわいのが、雑誌や本の類です。

これらは「ビニール袋に気軽に放り込めない」というだけで、あなたの「部屋を片づけよう」という決心をくじきます。

でも大丈夫です。

段ボール箱の中に放り込んでおくだけでOKです。

古本宅配買取サービスに依頼すれば、古紙回収の日まで待たずとも、いますぐ片づきます。

⑤衣類も集める

衣類はかなりの難敵です。

「新しい服を買い足しているはずなのに、いつも服がない」