「アップル、グーグル、メタ」XR巡る...
2024.08.15
東洋経済オンライン
実は生成AIを活用した働き方の最大の課題はこの点です。新入社員でもベテラン社員のように仕事ができるようになることが利点だとすれば、ベテラン社員でないと正誤の判定がわからない情報を新入社員が使うようになるというのが生成AIの最大の欠点だというとわかりやすいでしょうか。
このリスクを回避するためにはどうすればいいのでしょうか? 一言でまとめると、生成AIの活用で無理してタイパや生産性を追求しすぎないことです。生成AIの本格導入で世界がどう変わっていくのか、詳しい未来予測については著者の最新作「『AIクソ上司』の脅威」でも解説しています。
ある程度、コパってみてわかったようなつもりになったら、きちんと先輩や専門家に尋ねて「それでだいたい正しいかどうか?」を確認する。ないしは生成AIに報告書の下書きや議事録の要約を書かせたら、それが正しいかどうかをきちんと時間をかけてチェックする。
そのような仕事の習慣が守れる人と省略してしまう人で、2024年は本当の意味での仕事の生産性が大きく変わるかもしれませんね。