(A)
これからプログラミングを学ぼうと考えているんだ。
なぜなら、これからの必須スキルになってきているから。
(B)
これからプログラミングを学ぼうと考えているんだ。
なぜなら、これからの必須スキルになってきているから。
お年寄りにも使って喜んでもらえるアプリを作りたいんだ。
前述の(A)と(B)2つの文の違いは、「お年寄りにも使って喜んでもらえるアプリを作りたいんだ」という一言があるかどうかです。どういう目的でプログラミングを学ぼうと考えているのかが加わっていると捉えることもできます。
ここでは、言いたいことに対して、論理性の観点からのメッセージか、感情の観点からのメッセージかという点で整理をしてみます。
まず、「プログラミングを学ぼうと考えているんだ」は、この人が今、取り組もうとしていることです。この会話を通じて伝えたいことと考えられます。
それに対して、(A)では、「なぜなら、必須スキルになってきているから」とその理由を説明しています。これは言い換えると、必要性が高まっているから学ぼうという意味で、論理的につながりがある内容です。
それに対して(B)で追加されている「お年寄りにも使って喜んでもらえるアプリを作りたいんだ」というのは、論理的な帰結というよりは、感情的に何がやりたいかの観点でのメッセージです。
論理性は聞き手の納得につながりますが、納得だけで人は動く訳ではありません。一方、感情は共感につながります。納得と共感を揃えることを意識していくようにしましょう。
(A)
これからプログラミングを学ぼうと考えているんだ。
なぜなら、これからの必須スキルになってきているから。(論理)
(B)
これからプログラミングを学ぼうと考えているんだ。
なぜなら、これからの必須スキルになってきているから。(論理)
お年寄りにも使って喜んでもらえるアプリを作りたいんだ。(感情)
ポイントは3つです。
何が言いたいのかをまず、明確にします。
言いたいことが明確になったら、なぜ、そう考えたのか、その論理的な理由をきちんと添えるようにしましょう。
最後に、言いたいことに対して、なぜ、そう考えたのか、その感情的な理由を考え、付け加えることができないかを考えてみましょう。
では、3つのポイントを踏まえて、先ほどの「プログラミングを学ぶ」を相手に対する提案として、相手に寄り添う形で表現してみましょう。
プログラミングを学ぼう! が、言いたいことになります。
プログラミングを学んだほうがよい理由を考えます。先ほどと同様に、「これからの必須のスキルになってきているから」というのも1つの理由になります。ただ、今回のケースは、プログラミングを学ぶことを相手に提案するため、一般論だけではなく相手にとっての意味合いを考慮できるとよさそうです。