このコメント主は、最後の審判の日に私を引き渡すと言って私を攻撃し始めた。FBIに報告したいほどの脅迫だった。
アザラシの赤ちゃんを殴打した、という私のブログに反応したのではない(もちろんそんな投稿はしていない)。
本や筆記用具などを揃えるのに十分な資金がなく、特別な支援が必要な公立学校のために、救済基金を募るのに協力しようと書いたブログに反応してきたのだ。
常に予測するだけで、決して反応しないというやり方もある。ネット上の非難に対する私の主な対応は次のとおりだ。
・無視する ――90%
・油を注ぐ(あおる) ――8%
・ワインを飲みすぎて「荒らし」に反応してしまう(心底後悔する) ――2%
3つ目の行動についてはここで触れるつもりはないが、最初の2つについては少し説明しておきたい。
無視すると思った理由は、そうしないと、ヘイター(なんでもケチをつけたがる人)にグーグルジュース(グーグル社のソフトウェア技術の1つ)を渡してしまうことになるからだ。
どういうことかというと、公に反応してしまうと、最悪のケースでは、ページランクの高い別のサイトと、批判している人のサイトをつなげてしまうことになる。
すべての行動が批判者に強力なリンクをプレゼントすることになり、批判者のアクセス数を増やし、相手の自己満足感や知名度を高めてしまう。
そのため、グーグルの1ページ目に ―― いや2ページ目でも ―― (見過ごすことができないような腹立たしいでたらめが)表示されなくなるまで、何カ月も口を閉ざさなければならないこともあった。
次に、批判の8%に油を注ぐとは、どういうことだろうか? なぜそんなことをするのか?
まず、すべての批判が「ヘイター」からのものとは限らない、ということを認識しておく必要がある。
実際にこんなことがあった。
あるクリエイティブ・ディレクターが、私が主催したウェブデザイン・コンテストに対して「ティム・フェリスはムカつくことをしているのか?」というタイトルの投稿をして、大炎上を引き起こした。
彼の主張には賛成しかねるが、よく考え抜かれたポイントをついていた。これが興味深い大炎上のきっかけになったんだと思う。
そこで私は、彼の意見に拍車をかける意見を述べた。
8~10%の意見に対してこういった行動をとるのには、2つの目的がある。
批判を受け入れるという姿勢を示すことと、そんなに深刻に受け止めていないと示すことだ。
どちらの態度も、ヘイターがどこからともなくぞろぞろ出てくるのを阻止することができる。
次に、対応するときは、ぺこぺこ謝らないことだ。
大失敗をしたり軽はずみなことを口にしたりしたときには謝ることがあるだろう。ただし、たいていの場合は、それを認めるだけでいい。
言い方はいろいろだが、「君の言うことは分かるよ」は、明らかなヘイターかヘイター予備軍の少なくとも8割を鎮めることができる。
彼らが意見を180度変えて、あなたの支持者になることだってあるだろう。
わたしはよく、「意見をくれてありがとう。改善に努めたい。あなたの幸運を祈っているよ」といった文を書く。
事実を示したり、相手の幸運を祈ったりするだけにして、あとは相手に判断を任せるのだ。