みなさんは、集中力が続くほうですか? それともすぐに切れてしまうほうですか?
勉強しているときでも仕事しているときでも、集中できれば一気に進むことが、なかなか集中できずにぜんぜん進まない、ということってありますよね。
一方で、やっぱり東大生は集中力が優れています。すぐに集中できて、そしてその集中がなかなか途切れることがないのです。
東大生はどうやって集中力を高めているのか? それは、勉強を始める前に3つのことを決めているからだと僕は思います。
今日は、その「3つのこと」をご紹介していきましょう。
まずは、明確な時間の制限、つまり「何時から何時まで集中して努力する」ということを決めるというものです。
東大生って、休憩なしで何時間も勉強できる人……というイメージを僕は持っていたのですが、東大に入ってみると意外とそんなことないことに驚かされます。50分勉強したら10分休憩、というようなペースで休憩を取っている人がほとんどで、ノンストップで勉強するということはしません。
しかしその分、「この50分の間にこれを終わらせるぞ」という明確な時間制限を設けた努力をしているのです。
何かを終わらせるとき、みなさんは「時間制限」を設けていますか?
「これは絶対に1時間以内に終わらせよう!」みたいな目標を持って努力している人は、稀かもしれません。実はこれが、集中できるかどうかの分水嶺なのです。
集中は、目標があったほうがしやすいものです。「とりあえず数学を、やれるだけやろう」ではなく、「数学のこのページからこのページまでを30分で!」と明確な目標があったほうが、集中力は高まります。東大生が集中できるのは、明確な時間制限を設けて、その時間以内に終わらせることを目標にしているからなのです。
特に頭を使う作業などは、ゆっくり時間をかけて物事を考えていても、いつまで経ってもうまくいかないことが多いです。逆に、脳に負荷をかけて「速く」考えようとしたほうが、うまくいくのです。「頭の回転が速い」なんて言いますが、スピード感を持って実践したほうが、頭は動くわけですね。
次は、明確なゴールを決める、つまり「これが終わればOK」というものを明確に設けるということです。