すると、そこで得たネットワークを通じ、「北海道の某自治体の集客プロジェクトに有償で参画しないか?」と声をかけられたのです。
こうしてプロジェクト経験を積み重ねて、Sさんは地方創生人材として「リスキリング」に成功したのです。
Sさんのように、戦略的な行動をとることで、自分のスキルを「売れる形」に育てていくことは可能です。
その副業ではお金をもらえなくても、「自分の市場価値が高まるような経験」ができるのであれば、やってみる価値はあるでしょう。
そうした「無料副業」をいろいろと手掛け、「成果を出せるスキル」としてリスキリングしていけば、自分のキャリアにおける「武器」を持つことができます。
また自分のスキルを社外にさらけ出してみることで、自分の客観的な評価を知ることもできます。
副業で仕事をしていると、半分起業しているようなものです。
個人の名前で仕事をする副業を通じて、個人に「信用」と「情報」が蓄積していけば、自分のキャリアに自信を持てるようになります。
そして、いずれ本業を切り離しても、キャリアをスムーズに維持・拡大していくことができます。
これからは「個の時代」です。
令和時代にキャリアで安定したければ、「個」として動きつづけながら「成果を出せるスキル」や経験を積み、「会社」という看板のないところで働いて、結果を出していくことが重要です。
「成果を出せるスキル」を身につけ、「仕事満足度」を高めることで、自分のキャリアや人生を好転できる人が、ひとりでも多く生まれてくれればと願っています。