なにかの作業を始めるとき、最初にぱっと浮かぶのは「いつものやり方」です。人の脳は、過去の経験則から先を予測することで、脳の省エネを図っています。
その意味ではとても便利な機能なのですが、客観的に見れば当たり前と思えるようなことに気づかずに、非効率な方法をやり続けてしまうことがあります。
脳には、その情報処理の仕方に「同時系」「継次系」という大きく2つの種類があります。私たちは、両方の処理系統を使っているのですが、どちらかに偏りがあり、それが「型」となって表れます。
要領がいい人になるためには、自分の脳の「型」を知ること。
まずは、あなたの「型」をチェックしてみましょう。
次の7つの設問のうち、AとBどちらの数が多いでしょうか?
【Aが多かった人】
「同時系」という処理系統が優位に使われています。
この場合、まず完成イメージがビジュアルでぱっと浮かび、それに向かって進みながら考える戦略を得意とします。
そして、イメージが別のイメージと合わせられたり、別の情報でイメージが飾りつけられたりするので、情報の関連づけが得意です。
【Bが多かった人】
「継次系」という処理系統が優位に使われています。
この場合、やるべき課題を網羅して、その順序や前後関係を整理して進める戦略を得意とします。
同時系と継次系に分かれる脳の処理系統は、日常の些細な場面に表れます。
●付箋の貼り方
「同時系」の人は、目についた文章や気に入ったフレーズにいろんな色の付箋をランダムで貼ります。面白かった本は付箋だらけになりますが、見返すときは付箋を目印には使わず、パラパラめくったりします。
一方で「継次系」の人は、見出しをつけるように付箋を貼ります。
色に統一性をもたせたり、章の冒頭に貼ったりして、見直すときは付箋を頼りにページをめくります。