ChatGPT登場で「英語学習」はついに無用になるか

(写真:Gabby Jones)

みなさんこんにちは。

最近テック業界ではAIの話題でもちきりです。といいますのも、2022年2月にマイクロソフトがウィンドウズの標準ブラウザー「Edge(エッジ)」にAIを搭載したり、グーグルがAIチャットボットを公開したりと、ものすごいスピードで進化が進み、一般的な利用に耐えられるレベルにクオリティが上がってきているためです。

なお、グーグルがAIのデモをした時に間違った回答をした、ということがニュースになりましたが、そのくらいAIの回答とは「正しいことが当たり前」になってきていると言えます。ただ、これはちょっと注意が必要でそのことは後述します。

AIの自動翻訳もかなりのレベルになっている

AIといいますと自動翻訳もかなりのレベルになっていますので、仕事で英語を必要としているビジネスパーソンの中には「もしかするともう英語は勉強しなくてよいのかな?」と感じ始めている人もいるのではないでしょうか。英語のことも触れたいと思いますが、その前に今AIで何がおこっているのか簡単におさらいしておきます。

原稿を書いている2023年2月現在、特に注目されているのがOpen AI(オープンAI)というベンチャーが提供している「ChatGPT」です。みなさんも親しい方がChatGPTをつかって遊んでみた、という投稿をSNSにしているのをみたことがあるのではないでしょうか。

ChatGPTを知らない人のために簡単に説明すると、LINEのような対話型のインターフェースに質問を打ち込むと、その質問に対する回答が返ってくる、というものです。この回答をAIがしているわけですが、その的確さ、そしてなによりも文章の自然さが注目されています。

例えば、以下のような依頼をしてみます。

Q: Write a story about Steve Jobs(スティーブ・ジョブズの話を書いて)

Once upon a time, there was a young man named Steve Jobs. He was born in San Francisco, California, in 1955 and grew up with a passion for technology and innovation. Despite his lack of formal education in engineering and design, Jobs had a natural talent for creating and envisioning new products that would change the world(以下略).

昔々、あるところにスティーブ・ジョブズという青年がいました。彼は1955年にカリフォルニア州サンフランシスコで生まれ、テクノロジーとイノベーションへの情熱を持ちながら成長しました。技術やデザインに関する正式な教育を受けていないにもかかわらず、ジョブズには世界を変えるような新しい製品を創造し、構想する天賦の才能がありました(編注:この翻訳もAIを使ってやりました)。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、なかなかの文章力です。さらに説明は以下のように締めくくります。

In conclusion, Steve Jobs' life was a true example of how passion, creativity, and determination can lead to great success. His impact on the world will continue to inspire future generations, and his name will always be synonymous with innovation and greatness.