「好きでもない仕事」を「楽しい!」へと変えるコツ

「らしさ」を磨いていくために

これからは「物質的な豊かさの時代」から「意味による豊かさの時代」になるので、その人らしさが暮らしや仕事に反映されているほうを選ぶべきです。仕事にも「らしさ」が発揮されるように、「その人ならではの強み」に磨きをかけていきたいものです。

その際に邪魔をしてくるのが、「誰かや何かと比べてしまう気持ち」です。人は人、自分は自分なのに、いつのまにか比べてしまう。そんなことありませんか?

誰かや何かと比べてしまうと、自分自身を見失ってしまいます。得意でもないことに一生懸命になったり、似合わないことをやっていたりします。そういうときは自分らしい強みも発揮されず、磨かれず、可もなく不可もないアウトプットが生まれていきます。夢中にもなれていないでしょう。

好きなこと、得意なことが自分の強みとして生かされるのかどうかわからない。そう感じるときは、とにかく、常識的な感覚を超えるレベルまでやってみることで、見えてくるものがあります。

普通の感覚でやるだけではなく、よい意味でクレイジーになれるようなことが見つかれば、その仕事は楽しいものになっていきます。考えすぎず、狂ったような勢いでまずやってみることが大事です。本当に大切なことは、とことんやって初めてわかることもあります。

「まずやってみる」という気持ちを最優先しながら、ほんの少しでもいいので、好奇心を持てるものを見つけてください。そうしていくと、いつの間にか自分が普通の人とは違う動きをしていることに気がつきます。その時点で、あなたも少しずつクレイジーになっていきます。

これからは「らしさ」が求められる

これからは「らしさ」、つまり「その人ならではの専門性」が日本中で、そして、世界中でつながり合って、1つの形になっていくという仕事のスタイルになっていきます。場所や距離の障壁が低くなったぶん、「その人ならではの専門性」を持っている人には、機会と可能性が増えていきます。

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「あなたが必要です」「あなたと仕事がしたい」「ほかの誰かでなく、あなたでよかった」と言われることが増えていく人生は、きっと幸せだと思います。

若いうちに自分の伸びしろを見つけて、強みが磨かれていく仕事をし、自分らしい専門性を身につけておくのが理想かもしれません。しかし「90歳で現役」という時代になることを考えると、遅すぎることはありません。

次回(第3回)は、その「自分らしい専門性」を活かし、仕事を通じて人生を幸せにしていく際に大切にしたい考え方をお伝えします。