TikTokでウケない人とウケる人を分ける決定的差

1つに絞り切れないなら最大5つほどに

まずはその人自身や、その人のアカウントを知らない人に、自分がどのような存在なのか、テーマを絞って伝えていくイメージで投稿内容を1つに決めるのがいいのです。

そうはいっても、「最初から投稿のテーマを1つに絞れない」という人もいるかもしれません。あるいは1つに決めて動画を投稿してみたものの、反応がもらえない場合もあります。

投稿のテーマを一つに決められない場合は、最大でも5つほどのテーマを決め、その中で当たったもの、伸びそうなものを伸ばしていく、という作戦があります。さらに、5つの投稿テーマを決める場合、なるべく関連があり、統一感があるものがベストです。

たとえば「社長系TikToker」を目指すなら、投稿できそうなテーマはこんな感じでしょうか。

●ビジネスについて

●お金持ちエピソード

●社長の苦労話

●学生に伝えたいこと

●扱っている商材について

どれも「社長」に関連したキーワードで、かつ世間が「社長」に抱くイメージを意識したテーマとなっています。5つの内容に沿った投稿をしていき、評判が良かったものを深めるのがいいでしょう。

余談ですが、TikTokに限らずSNS全般の特徴として、「不幸ネタ」「苦労話」は注目を集めやすい傾向にあります。単に「社長として成功している」という話ばかりのアカウントより、「昔は苦労していた」→「その結果、今は成功している」ということが伝わったほうが、親近感を抱いてもらいやすいようです。

最終的に目指すのはどんなテーマでも受け入れてもらえる存在になることです。その人自身が有名でファンを抱えており、それをやることに一定の人数が興味を持ってくれるような存在になれれば、存在そのものが興味を引くので、ジャンルを絞らなくても受け入れてもらえるようになります。

「●●さんの動画だから見たい」となれば最高

最初は「社長アカウントの人の動画はおもしろい」という動機だったものが、徐々に「●●さんの動画だから見たい」に変わっていくのです。

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有名YouTuberの例で言えば、HIKAKINさんの動画は非常に「属人性が高い」です。彼は「日常系」の動画の他、商品紹介、ゲーム実況、〇〇やってみた、猫動画、ボイスパーカッションなど、ジャンルを問わずさまざまな動画をあげていますが、そのどれもが高評価を得ています。

これはHIKAKINさんがすでに大量の認知・好感を得ているからで、視聴者は「HIKAKINささんの動画だから見たい」という動機で動画を見ています。

TikTokのアカウントを育てる場合でも同じことです。確かに難易度は高いのですが、最終的には属人性の高い状態を作ることができればベストです。しかし、繰り返しになりますが、ファンがいないアカウントが最初からあらゆるジャンルを投稿してもファンはつきにくいので、注意が必要です。少ないテーマ数から始め、自分が認知されてきたら、徐々に他のテーマも投稿してみるといいでしょう。

前回:「TikTokとYouTube」SNSとして見た時の根本的違い(2022年1月6日配信)