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働くうえでの優先順位をはっきりさせ、まずは相対的に満足できる状態を構築し、長期的にベストな状態に辿り着くべく、それぞれの具体的なゴール=ご自身にとっての幸せの形、を認識すること、そして他人と比較することで勝手に自分自身にレッテルを貼らないこと。この2点に尽きます。
KNさんにとって、働くうえで一番大切なことは何でしょうか? やりたいことができること、やりがいや成長を実感できることでしょうか? それとも正社員という雇用形態を手に入れることでしょうか?
人によってそれぞれ優先順位や価値観は異なります。
頂戴した相談を拝見するに、KNさんは派遣や契約社員だったときは仕事内容に満足されていて、そのなかで成長ややりがいを実感されていたように見受けられます。一方で、正社員に登用されてからは、やりたい業務に携わることもできずにモヤモヤしている、という状況です。
そもそも、正社員であろうとなかろうと、およそ働くということに関して、すべてご自身の満足するような状況を、短期的に築くことは非常に困難です。皆、やりたいことやできること、がまんすべきところなどを鑑みて、自分にとってベストではないものの、比較的ベターな状況である程度の満足とがまんの間で戦っているのだと思います。
完璧な状況を構築しようとするならば、少なくとも短期的にはがまんもいとわず、社内において自分の意見や主張を通せるような実績とポジションを構築する以外に方法はありません。
それでもすべて満足な状態を構築できるか否かは、もちろん不透明なわけです。
ですから、まずは相対的な満足を仕事を通じて得ることと、その状態を創り出すことが重要であり、そのためには、冒頭で申し上げた通り、自分は仕事をする際に何が一番大切なのか、優先順位をご自身の価値観に基づいてはっきりとさせるべきなのです。
そのうえで、自分にとってベストな状態は何であるかを考え、相対的にベターな状況からスタートして、ベストに近づくための努力と工夫をコツコツと重ねるべきなのです。まずはご自身にとって正社員であることが大切なのか、それとも仕事内容が大切なのかを考え、ご自身の考えるベストな状態に最終的にたどり着けるようにしましょう。