「自己肯定感が低い人」がやってしまう言動4つ

「うちは中小企業だからな」とあきらめているような場合には、「だからこそ、さまざまな仕事を任せてもらえ、能力も身に付くよな」と言った具合にマイナスに見えることをプラスに転換する癖をつけられたらいいですね。

実は、大きな成果を残せる人というのは、自分の欠点やコンプレックスだと感じていることをプラスに転換できる人なのです。失敗やミスが続くと、自分の欠点ばかりに意識が向き、自信が失われることがあります。しかし、先の例のように視点をマイナス面からプラス面に変えることによって、物事のプラスの側面に気づき、自信へとつながっていくのです。

③「どうせ…」「でも…」「だって…」

自信がない人は無意識に「どうせ…」「でも…」「だって…」という言葉をよく使います。そして、言葉と一緒に、ため息をつく、眉間にシワを寄せるといった動作・表情をつくってしまいます。何度も繰り返すうちに定着してしまい、ため息をつくだけで脳は否定的な反応をするようになります。

このようなマイナスの動作や表情はしないほうがいいのですが、反射的に出てしまうのはある程度仕方がないでしょう。ですから、マイナスの動作や表情をした後にそれを打ち消す動作をしてみます。

効果的なのは「ナシ」と言って手で目の前を払いのける動作です。例えば、「どうせ無理だ」と思ったら(口にしたら)「ナシ」と言って手で目の前を払いのける。「だってできないから」と思ったら(口にしたら)「ナシ」と言って手で目の前を払いのける。そうして、いま集中すべきことに集中するという行動をとります。「はぁ~」とため息をついてしまったら、その後で笑顔で「今のナシ」といって顔の前で何かを払うような動作をします。

マイナスな動作や表情をしてしまったら、すぐに消去すればいいのです。100回マイナス思考になったら、101回プラス思考にすればいいのです。脳は後を記憶しますので、とにかく最後はプラスで締めくくる。これを習慣にしてみましょう。

緊張しがちな人ができる最も効果的な対策

④「よし、緊張をとこう」

自信がない方は、大事な場面などで特に緊張してあがりやすい傾向があると思います。緊張などであがりの状態になってしまうと、まず呼吸が乱れやすくなります。いつもと違う場所、いつもと違う場面、いつもと違う雰囲気……。このようにいつもと違う状況になると緊張してあがりやすくなります。そして、「失敗してはいけない」「うまくやらないといけない」といった心理的プレッシャーが、緊張を膨張させて能力発揮を妨げてしまうわけですね。

では、緊張を味方につけて、本番で能力発揮するにはどうしたらいいでしょうか。実は緊張は「思考」ではうまくコントロールできません。緊張状態にある時に、「リラックスしよう」「冷静になろう」「落ち着こう」と思えば思うほどリラックスできなくなったという経験はありませんか? リラックスをしようとして思考を変えようとしてもリラックスするのは難しいのです。

最も短時間ででき、簡単な解決方法の1つが呼吸を通して自律神経にアプローチする方法です。呼吸は脈拍や体温などとは違い、自律神経を唯一意識的にコントロールできる方法です。息を吸うと緊張を高める交感神経が活性化され、息を吐くとリラックスする副交感神経が活性化されます。

つまり、緊張が高まりあがり状態になっているときは無意識に息を吸ってしまっているのです。だから意識して息を吐いて副交感神経を優位にしていくことで落ち着きを取り戻すことができます。

ただ息を吐けばいいかというとそうではなく、ゆっくりと長く息を吐くことで段々とリラックスできるようになってきます。緊張が高まったら、頭の中でどうにかしようとせず、これを意識しましょう。