初めに「ドリーマーの部屋」でぶっ飛んだ発想をしたからこそ、ファンタジーにあふれた世界観をつくることができたのでしょう。
「バカだなー」と人のことをとやかく言っている間は、自分自身を成長させることもできない、とても損な状態です。「バカだなー」と言われることを恐れずに、ぶっ飛んだ発想をして、自分の夢を見つけることから始めてみましょう。
部下がミスをしたとき、あなたはどう反応しますか。「ダメだなあ」「大丈夫、次から気をつけて」など、さまざまな反応があると思います。
アドラー心理学では、相手を勇気づける言葉を〈勇気づけ〉の言葉、相手の勇気をくじく言葉を〈勇気くじき〉の言葉と言い、ここでは、「大丈夫、次から気をつけて」が〈勇気づけ〉の言葉、「ダメだなあ」が〈勇気くじき〉の言葉です。
他人からの何気ない〈勇気くじき〉の言葉で人はひどく落ち込んだり活力をなくしてしまったりするので、あなたが〈勇気くじき〉の言葉を発したとき、相手の未来の活力を奪う〈勇気くじき〉の人になってしまうのです。これは、相手を貶めて自分を優位にするために意図的に使う人もいますが、とても卑怯な行為といえます。
また、自分が相手の勇気をくじいてたら、自分の勇気をくじいている可能性も高いので、注意してください。自分の勇気も相手の勇気もくじいていても、何ひとついいことなんてありません。
〈勇気くじき〉をしているかどうかは、自分や相手が失敗したときにかける言葉を確認するとわかります。
先ほどの例のように、「できない」「才能がない」「ダメだ」など、ネガティブな言葉をかけていたら、それは〈勇気くじき〉です。一方、「大丈夫」「まだまだできる」「これからだよ」とポジティブな言葉をかけていたら、それは〈勇気づけ〉です。
〈勇気づけ〉の根本は承認にあります。自分や相手を承認し、相手の未来への活力を与える〈勇気づけ〉の人になるほうが、相手の可能性を引き出すこともできます。
相手を〈勇気づけ〉した自分に対して「いいね!」を出してあげると、自己肯定感も上がるので一石二鳥です。
損得勘定は美徳に反するイメージが持たれがちですが、自分にとって「損か、得か」で判断し、自分の行動を変えられるのであれば、それに越したことはありません。得な行動が身についたら、「人として何が誠実な行動なのか」「自分は何をどうしたいのか」と損得勘定抜きに考えられるようになります。
自分を変えるきっかけは、まずは損得勘定でも問題ありません。むしろ、無理をせず変わるためのとても合理的な方法なのです。ぜひ実践してみてください。