――5月3日には、ようやく中村悠平選手が復帰しました。昨年の日本シリーズMVPの待望の復帰ですが、それでも、プロ2年目の内山壮真選手との併用が続いています。内山選手については、どのように評価していますか?
髙津 壮真の場合は、本来は「ファームでじっくり経験を積ませてから一軍に」と考えていたけど、中村のケガの影響もあって一軍に置くことにしました。その中で、本当によく頑張っていると思いますね。今後はどのような起用法になるかはまだわからないけれど、意識的にいろいろチャンスは与えていきたいと思っています。
――サンタナ選手とホセ・オスナ選手は、本当に仲がいい様子が伝わっていました。サンタナ選手の離脱後、オスナ選手に対するケアなどはどうされているのですか?
髙津 チームとして、サンタナの離脱はとても大きなダメージです。村上宗隆の後を打つ五番打者がいなくなってしまったこと。それによって、得点力に大きな影響が出てしまっていること。とにかく、サンタナの離脱はとても痛かった。そうなると、オスナに対する期待はさらに大きくなります。あれだけ仲良く、「日本の野球を学んでいこう」としていましたから、その相方がいなくなったことで、オスナまで元気がなくなるようなことは絶対に避けなければいけないですね。
――それを避けるために、どんな点に注意をしていますか?
髙津 僕も、アメリカ、韓国、台湾と、海外でプレーした経験がありますが、母国語でしゃべれる仲間の存在はとても大きいんです。そのためには一日も早くサンタナに戻ってきてほしいけれど、それまでは僕ら首脳陣も、チームメイトも、今まで以上にオスナのことは気に欠けなければいけないなと思っています。
――主力選手の離脱がありながらも、粘り強い戦いを続けて、首位戦線に食らいついています。改めて、これからの戦いについての意気込みをお願いいたします。
髙津 昨年の日本一のときもそうでしたが、僕たちは一軍と二軍、若手とベテラン、裏方さん、ファンのみなさん、すべてがそろってチームスワローズなんです。これ以上、絶対に故障者を出さないように注意をしつつ、離脱した選手が戻ってくるまでの間、チームスワローズ一丸となって粘り強く戦っていきます。引き続き、「応燕」をよろしくお願いします!