――さぁ、いよいよ明日からオリックス・バファローズとの日本一をかけた戦いが始まります。短期決戦の戦い方で意識していることはありますか?
高津 前回のこの連載でもお話しましたけど、クライマックスシリーズ同様、短期決戦の難しさは「そこに乗り遅れないこと」だと思っています。バッターなら最初の一本、ピッチャーなら最初のアウトや初回を無失点で乗り切ること。こうしたことが、これまで以上に大切になると思います。
――まさに、巨人とのクライマックスシリーズ初戦、11月10日の一戦では、初回を奥川恭伸投手が無失点で切り抜けてそのままプロ初となる完封勝利。そして、1回裏には先頭打者の塩見泰隆選手がいきなりツーベースヒットを放って先制の足がかりになり、翌第2戦も含めて二夜連続のヒーローとなりましたね。
高津 やっぱり、初戦、初回、初球とそれぞれの「1」を丁寧に戦うことが大事だと思います。僕たちは日本一になる挑戦権を得ました。これは大きなチャンスだと思っています。チャンスは何度も訪れるものじゃない。だから、必死にモノにする気構えが必要です。日本のてっぺんに立つにはここを勝ち抜かないといけない。せっかくセ・リーグを制覇したのだから、このチャンスは絶対につかみ取りたい。難しく、険しい戦いになるとは思いますが、腹をくくって戦いたいと思っています。
――ぜひ、次回は「日本一達成の報告」を伺いたいと思います。
高津 もちろんです。いよいよ明日です。アクセル全開、エンジン全開で明日を迎えます。いろいろな対策はしています。気持ちを高めて、ペナントレース同様に「チームスワローズ」で戦っていきます。どうぞ「ご声燕」のほどよろしくお願いします!