ビジネスのシーンでも、当然避けられない「やらなきゃいけないこと」があります。自分の得意な仕事だけをしていればいい訳ではありませんし、そう簡単に「やらなきゃ」という気持ちを「やりたい」に変換できない場合も多々あります。
例えば、物理的に厳しいノルマを課せられたり、思いがけないトラブルによって、本来はなかったはずの作業が突然発生したりする場合もあるでしょう。それによって、順調だったはずの仕事の進行に支障をきたし、それほど追い込まれていなかったはずの状況が「やらなきゃいけない状況」に変化してしまうことも考えらえます。
こうした、自分にとってもともと「やりたいこと」ではないうえに、「やらなきゃいけなくなった」原因が自分以外にある場合は、行動し始めようとしても、なかなかエンジンがかかりません。時間的に追われていると焦る気持ちがだんだん大きくなり、前述のように「やらなきゃ」という気持ちを「やりたい」に変換することも難しくなります。
では、このように言葉による「感情」のコントロールが難しい場合は、どうすればよいのでしょうか?
そうしたときは、とにかく「やらなきゃいけないこと」をすぐに「行動」に移してみるのが解決の第一歩です。「やらなきゃ」と思っている時間は、さらにやりたくない気持ちを増幅させてしまいます。ですから、とにかくすぐに行動し始めて「やらなきゃ」と思っている時間を短くするのです。
そうすると、「やらなきゃ」と思いながら始めた作業でも、やっているうちにだんだん“やる気”が湧いてくることがあります。すると「やらなきゃ」という感情は次第に薄れていき、思っていたよりも簡単に作業を終えられるケースもあるのです。
「やらなきゃ」いけないことは、どうせいつかはやらなければならないのです。そして、やりたくないことが、この先の自分にとってプラスになる場合も大いに考えられます。いずれにしてもやるのであれば、できるだけ早い段階で「行動」に移してしまいましょう。
「行動」を先延ばしにせず、言葉と行動で「やらなきゃ」という気持ちを「やりたい」に変換するように努力すると、“やる気”を失うことは随分と避けられるものなのです。
次回に続く