頑張らないでやる気を出すコツ

他人の言うことに、いちいち「反応しない」

2018.05.14 公式 頑張らないでやる気を出すコツ 第5回
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職場の人は「友達」ではない

こんにちは、感情コミュニケ―ション術専門家の沖本るり子です。今回は、他人の言うことに、いちいち「反応しない」自分になるというテーマです。これができるようになると、職場や日常生活における周囲の人との関わりの中で、頑張らなくても“やる気”を出すきっかけをつくることができるようになるので、ぜひ覚えておきましょう。

この「反応しない」というのは、ビジネスシーンにおいても日常生活においても、自分のペースを維持し、他人の言うことに対して「気にしない」というレベルではなく、まさに「反応すらしない」ということを意味しています。人間というのは、とかく他人の言動が気になるものです。他人から言われることが、とても気になる人がほとんどでしょう。しかし、そこで何か自分にとってやる気を削ぐようなことを言われたとしても、耳では聞こえていても、心では完全に「反応しない」というのが重要なポイントです。そう、自分にとってマイナスな言動に対して完全に反応しなければ、心に波風が立つこともありません。逆に、自分にとってプラスのことだけに反応するような心がけが、頑張らないで“やる気”を出すコツなのです。

人間は感情の生き物です。嫉妬や劣等感は、他人に反応し過ぎるあまりに生まれる感情です。また、自分に対する周囲の人の反応を気にし過ぎるのは、「自分をいい人に見せたい」「尊敬されたい」という「自意識」が強く働いている証拠です。そういった感情をできる限り捨てることで、自分の心を穏やかに保つ心掛けも意識することが大切です。

例えば仕事の場合、そもそもの話、職場へは何をしに行っているのでしょうか? そう、仕事をして収入を得るためです。ですから、職場において他人に反応し過ぎることは、本来の仕事という目的を果たすためには不要だと、思いっ切り割り切ってしまいましょう。職場の人は友達ではありません。単なる「一緒に仕事をする人」であり、職場では自分がすべき仕事に集中し、それ以外のことはなるべく「反応しない」のが、良好な精神状態を保つことに繋がります。

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プロフィール

沖本るり子
沖本るり子

株式会社CHEERFUL代表。感情とコミュニケーションの上手な活用によって、人と組織を育成する専門家。数多くの企業研修を請け負う傍ら、合計7冊のビジネス書の出版実績も持つ。現在は主に人財育成をテーマとし、中小企業の組織活性化のサポートを行なっている。

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