頑張らないでやる気を出すコツ

自分の「やる気が出る物」を探しておく

2018.04.23 公式 頑張らないでやる気を出すコツ 第4回
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自分の「やる気が出る物」を周りの人にも知ってもらう

さて、自分の「やる気が出る物」を見つけたら、次に、どう活用するかを考えましょう。

まず、そのアイテムを忘れないように、どこかに書き記しておくといいでしょう。何度も活用しているものであれば忘れることはないかもしれませんが、「自分にとっての『やる気の出る物』はこれ」と、分かりやすくしておくのです。それによって、やる気をなくしてしまいそうな出来事が起きた時に、「今夜は、あの映画を見よう」と思い立ち、音楽なら電車の中でスマートフォンで聞くというように、すぐにそのアイテムを活用することができます。

さらに、「やる気が出る物」にはもう1つの活用法があります。それは、周りの人に広めておくことです。「自分はこういう人だ」「こうすれば、元気になるからよろしくね」と、普段から、自分でやる気が出せなくなった時のために知らせておけば、周囲からも、自分がやる気を出すために協力してもらうこともできます。

例えば、自分は「褒められるより、叱咤激励(しったげきれい)された方がやる気が出る」と分かっているならば、それを普段から周りの人に知らせておきます。そして、自分でやる気が出せなくなった時に「あなたは、よく頑張っているよ」ではなく、「あなたはもっとできるはずだから、まだまだやれるよ!」と、自分がやる気が出る言葉をかけてもらえる状況を作っておくのです。

また、何か特定の物を食べればやる気が出るのであれば、その食べ物を周知させておくのもいいでしょう。そうすれば、あなたが元気のないことに気づいた周囲の人が、そっと差し入れてくれるかもしれません。ちなみに私は「メロンでやる気がでる!」と友人知人に言いふらしています。

やる気が出ない時にいくら頑張っても、自分で自分は変えられません。そんな時こそ、いい意味で「自己中心的」に考えて、自分のために、「物」だけでなく周りの「人」も上手に活用するのです。つまり、やる気を出すためには、1人で頑張る方法もありますが、周囲の人を巻き込でしまうのも方法の1つなのです。

“やる気”が出なくなることは、だれにでもあることです。しかし、自分の「やる気が出る物」をはっきり知っているかどうかで、その状態から抜け出す「早さ」に差が出ます。今回お話したように、やる気のある時に「やる気が出る物」をできるだけたくさん探しておくのです。そして、それを自分だけでなく周りの人にも知ってもらうことで、“やる気”が出なくなった時のための「準備」をしっかりしておきましょう。

次回に続く

 

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プロフィール

沖本るり子
沖本るり子

株式会社CHEERFUL代表。感情とコミュニケーションの上手な活用によって、人と組織を育成する専門家。数多くの企業研修を請け負う傍ら、合計7冊のビジネス書の出版実績も持つ。現在は主に人財育成をテーマとし、中小企業の組織活性化のサポートを行なっている。

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