楽しみに待っていた、自分で描いた絵の藍色カップがやっと届きました。このカップは、株式会社リクルートホールディングス リクルートクリエイティブセンターにある「クリエイションギャラリーG8」と「ガーディアン・ガーデン」共同主催のチャリティー企画展――『170人のクリエイターと有田の窯元がつくる熊本天草陶石の磁器展』に出展したものです。
このイベントは2016年11月22日~12月24日に東京銀座で開催されまして、現在は北海道札幌市での「Kita:Kara Gallery」で、3月8日まで巡回展を開催しています。毎年行われるこのチャリティー展に、もう何度参加したことでしょうか。学生時代からですので、かれこれ20回は出ているはずです。
温度計、雨傘、スニーカー、ブランケット、カップ&ソーサー、アロハシャツ、和綴じ自由帳、凧、ジーンズ……などなど、たくさんのアイテムをクリエイトしてきました。毎年8月になると、次回のイベントの「お題」に関するお手紙が主催者から届きます。「今回は何をチャレンジクリエイトするのかな?」とワクワクしながら開けるそのお手紙はお中元のようで、いつも受け取るのを楽しみにしています。
僕がこのチャリティー展のことを知ったのは、多摩美術大学2年生のときでした。グラフィックアート界の巨匠である仲條正義さん、永井一正さん、日比野克彦さん、ひびのこづえさんなどたくさんの方々に交じって、僕と変わらない若い世代も参加しているこのイベントは一体何なのだろう? 僕も参加したい! 僕も創りたい! と思い、どうやったら参加するチャンス★をGET! できるかを夢中になって考えました。
調べていくと、このイベントに参戦するには、リクルート内にあるガーディアン・ガーデン主催のコンペティション『ひとつぼ展』で入選すればよいのだとわかりました。当時、コンペティションは数多くありまして、僕も頻繁に参加して出品をし、表彰もされるようになっていましたが、『ひとつぼ展』のことはほとんど知りませんでした。
『ひとつぼ展』はガーディアン・ガーデン主催によるグラフィックアートと写真のコンペティションです。ガーディアン・ガーデンでの個展開催を最終目的とした公募展『3.3m2展』とも表記します。1992年~2008年をもって終了し、今は公募展「1_WALL」にリニューアルされています。
『ひとつぼ展』の流れは次のようなものです。
(1)B4サイズのポートフォリオによる一次審査
(2)銀座ガーディアン・ガーデンにて入選者13人が各自一坪(1.82m×1.82m)のスペースの中で作品を構成し、『ひとつぼ展』という展覧会で発表。会期中に公開二次審査会が実施され出品者と審査員が直接対話し、グランプリを決定
(3)1年後にグランプリ受賞者が銀座ガーディアン・ガーデンにて個展を開催
以上です。確か、1年間に前期後期と2回コンペティションが行われていました。