リーダーにはいろいろなタイプがいてもいいですし、そうあるべきだと私は思っています。
リーダーは必ずしも「強い人」である必要はありません。
結局、自分は自分にしかなれないし、人によって得手不得手があります。
「とても自分はリーダーになんか向かない」と悩む必要はありません。
得意なところを伸ばせばいいし、そうでないところは誰かに補ってもらえばいい。
すべて完璧な人はそうそういません。
自分の何が得意で不得意なのか、それをわきまえてさえいれば、不得意な部分を人に頼み、任せることができます。
不得意な部分があるということは、「部下にバカにされるかもしれない」というリスクがあるかもしれませんが、ある程度の人間関係が構築できている場合であれば、リーダーも自分の弱みを見せていいと思います。
弱みを見せることで、親近感が生まれるという場合もあるのです。
私は、ザ・ボディショップにいた時代には小売の素人でしたし、化粧品のことを全く知らなかったことは弱みでもありました。しかし周囲が心配してくれて、その弱みを補ってくれました。
だから私は自分の苦手なことは、どんどん部下に任せました。
野球の場合も、4番でピッチャーがキャプテンをやるとは限りません。補欠の選手がキャプテンになる場合もある。
もちろん、補欠のキャプテンはやはりつらいでしょうし、大変だと思いますが、それで非常にうまくいく場合もあるのです。
自分自身がどんなタイプのリーダーになり得るのか、をぜひ分析してみるといいと思います。
続いて第8回目の課題は
「あなたはどんな部分を人に任せることができそうですか? そして、あなた自身が人に対して補えそうな部分はどこですか?」です。
(次回に続く)