仕事も同じです。その業務を行うことによる自分のメリットが感じられないと、積極的には動きません。なので、言われたことだけしかやらないということです。なぜなら、それ以上のことをする合理的理由がないからです。
若手を動かすには、しっかりとした「合理的理由」が必要です。昔のように、無条件に上司、先輩の言うことを素直に聞くことはなくなってきています。
それを力で押さえつけたり、動かそうとすると「パワハラ」になります。
若手にいい仕事をさせ、いい人間関係を築きたいと思うならば、合理的な説明ができることが、これからは必要になるのです。
また、若手対象のIT系のキャリアデザイン研修で、ある人に10年後の未来を話してもらいました。すると、その方からは、海外の事業所で新規事業を任されているようになりたいという、明確な目標が出たのです。
そこから、今の仕事でさらに成果を出すことの意味を理解し、今後の学ぶべき知識やスキルが明確になることで、俄然やる気が出たのです。
将来なりたい自分や、やりたいことが明確になると、それを目的とした行動をするための合理的な理由になります。
若手だからといって、すべてに反発しているわけではありません。
仕事も、プライベートも、ともに人生の幸せに繋がるなら、積極的にやる気を出すこともできるのです。
次回に続く