ところが、一度でも自信を持てたら、行動は一気に変わります。経験を積んで電話の仕組みが理解でき、社内にいる方の顔や、名前、関係性が分かるようになると、いつのまにか難なくこなせるようになります。
経験を重ね、自分のできる範囲が広がることで、「自信」は生まれるのです。
社会では、家庭のルールや学校で教わったことがそのまま活かされるとは限りません。親の育て方が実社会に即したものであったかどうかや、アルバイトの経験で何を学んだかによって、社会での行動に大きな差が生まれます。
もしも、あまり実社会に即した経験を積んでいなければ、あらゆることが想定外なので、積極的に行動できなくなります。
そのため、依頼された仕事を若手が躊躇(ちゅうちょ)するようならば、まずどんな理由かを確認することが必要です。
若手自身の口から「自信がない」という言葉は出てこないと思って間違いありません。よって、「それぐらいできるのだろう」と考えるのは間違いです。
リーダーはこの点をしっかり配慮する必要があるのです。
次回に続く