お金がなくても成功する起業家の思考回路

「お金でなんとかしたい」のはなぜか？

お金は非常に便利なツールで、相手が赤の他人であろうと、お金さえ出せば相手の売っているものを手に入れることができます。自分のことを信用してくれていなくても、お金のことは信用しているからです。これは非常に便利で簡単です。

ですので、多くの人が「お金で何とかしたい」と思ってしまいます。

それは、お金以外の方法で人を動かすことが面倒だからです。

お金で人が動いてくれれば、こんなに楽なことはありません。

なんでもいうことを聞いてくれて、自分の代わりに考えてくれて、作業もしてくれて、そして、自分以上に頑張ってくれる。

お金で人がそれぐらい動いてくれるというイメージがあるかもしれません。

努力せずに結果を出したいと思っていると、お金に頼りたくなるわけです。

しかし、お金があってもどうにもならないことも世の中には多々あります。

例えば、「お金さえあればなんとかなるだろう」と気軽に旅行に出たら、炎天下でのどが渇いても自動販売機も見当たらないし、喫茶店もないなんてことも経験しました。タクシーもまったく走っていないので、ヘトヘトになりながらひたすら歩き続けたこともありました。

こういうときは、「お金だけじゃどうしようもない」と感じたものです。

ビジネスの世界でも、お金があっても何も進まないということがよくあるのです。

お金があったところで、本気で一緒に取り組んでくれるかどうかは分かりません。

やりがいがないとか、信用がないとか、いろんな理由で断られることは多いのです。お金だけで人が動いてくれるわけではありません。

それに、大きなことをやろうとしたときに、お金だけで何とかしようすると、すぐに限界が来てしまいます。よっぽど資金を貯めておかないとすぐに足りなくなるのです。

独立するまでに貯金をコツコツしていても、なかなか追いつきません。

お金でなんとかしようと思うのは楽をしたいからなのですが、逆に楽ができないものなのです。

起業家に本当に必要な、お金以外のもの

あなたのビジネスのために、多くの人が手伝ってくれるのであれば、それほど大きなお金は必要ありません。

あなたのために、チラシをつくってくれて、WEBサイトをつくってくれて、商品づくりを手伝ってくれて、販売も手伝ってくれたら、そこにお金はかかりません。

お金をかけずに人を動かすことができれば、必要なお金の額はどんどん減っていきます。

ですので、本質的に起業家に必要なのは、お金を使わずに人を動かす力なのです。

それは、はっきり言って面倒なことかもしれません。

人を説得する必要があるかもしれませんし、迷惑をかけることも、頭を下げる場面も出てきますし、人間関係で疲れることもあるでしょう。

人を動かすような画期的なコンセプトを考える必要があるかもしれません。

ビジョンを描く言葉を紡ぐ必要もあるし、熱く語る必要もあるでしょう。

これらは、ひと言で言えば「情熱」が生み出すものです。

情熱がアイデアを生み出し、ビジョンになり、人を動かし、ビジネスになります。

その情熱は、あなたの中からまったくのゼロから生み出すことができます。お金のあるなしは関係ありません。

お金がないのではなく、アイデアがない、そのアイデアを出すための情熱がないのだ、ということを理解するといいと思います。

「情熱」というリソースは無限です。

ですので、お金がなくても、いくらでもビジネスが無限に立ち上げられるということです。

お金がなければ、お金を持っている人を動かせればいいだけです。
スキルがなければ、スキルがある人を動かせればいいだけです。

すべてはあなたの内側から生み出すことができるのです。

成功する起業家は3つのポイントでチームをつくるのところでも書きましたが、成功している起業家は周りの人たちに力を借りています。

そしてチームをつくっています。
一人で成功している起業家はいません。

もちろん、最初からたくさんの人に動いてもらうことは難しいかもしれません。

強烈なリーダーシップのある人であれば、「この人についていきたい」という人がたくさん現れて、ボランティアで手伝ってくれるかもしれません。しかし、多くの人はそんなことはありません。

スタート地点は、常に今の自分です。

情熱が弱いのであれば、まず、情熱を育てるところからスタートしてみて下さい。

次回に続く

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