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大罪人シン・エルアスは死刑よりも恐ろしいとされる刑に処される事となった。
その名も死塔流し。魂を喰らう魔女が住む「死塔」へと送られる刑罰である。
死塔に送られた罪人は魂を喰われ、輪廻の輪から外れてしまう。そうなると魂は再びこの世に戻ることができない。
故に死塔流しは死刑よりも恐ろしい。
しかし、シンが死塔で出会ったのは少女だった。そして少女は死の呪いに侵されていた。
死の呪いとは周囲に死を振り撒く恐ろしい呪いである。
しかしシンは死ななかった。
この出会いでシンの運命は変わる事となる。
そして大罪の真実を知り、成すべきことを成すために戦いへと身を投じていく。
これは処刑から始まる物語。
文字数 127,566
最終更新日 2025.02.23
登録日 2025.02.22
「俺はキミを必ず救い出す」
柊木レイは、眠りに落ちるたびにバケモノに殺される夢を見ていた。
まるで現実のような「死」を繰り返し、精神が蝕まれていく日々の中で夢にひとつの扉が現れる。
扉の向こうにあったのは魔王の封じられた祭壇。
そこには天使のような少女、ラナが囚わ れていた。
夢であると思っていたそこは異世界だったのだ。
ラナはこの世界に一振りしかない「星剣」の使い手であり、魔王封印の枷として囚われているという。
レイは、自分の身体の異変を封じ、救ってくれたラナに対して今度は自分が救うことを誓う。
「レイ。 私、信じていいのかな?」
「もちろん。 約束だ」
「......期待しちゃうからね? 嘘って言ってももう遅いよ?」
地球に帰還したレイは、予言された勇者召喚に自ら身を投じていく。
誓った約束を果たすために。
文字数 230,616
最終更新日 2024.01.07
登録日 2023.12.10
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