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「君を殺すのが私の使命。それでも、君と生きたい」
もし、殺すべき相手を愛してしまったら?
これは、感情を失った死霊術師と使命に縛られた女神が、殺し合いの果てに始める、笑いと涙とちょっと切ない恋愛神話。
禁忌の魔術で世界を恐怖に陥れた「死霊術師シード」。
力を求め続けた彼は、世界の守護者たる「女神ラナスオル」の怒りを買い、壮絶な殺し合いの末、二人は相討ちとなる。
――はずだったのに。
目を覚ました二人がいたのは、まさかの異世界。
ラナスオルはコンビニバイトに励み、シードは魔術を駆使して法廷をも支配する。
相容れぬはずの二人が、ともに生きることで少しずつ心を通わせていく。
しかし、平穏な日常の裏で、シードの体には死の病が静かに広がり始めていた。
「君を……失いたくない……」
もう殺したくない。
けれど、救うには神の力が必要で――。
運命を壊すか、愛を貫くか。
戦いの果てに生まれた矛盾が、やがて世界すら揺るがすことになる。
(二章まで改稿済み)
文字数 281,671
最終更新日 2025.04.02
登録日 2025.01.06
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