「ヘレナ・ウルペース。お前との婚約を破棄させてもらう――」
公爵令嬢ヘレナ・ウルペースは、平民エミリアへの殺人未遂の冤罪で王子との婚約を破棄され、罪に問われる。それを受け入れた彼女は通う学院最後の舞踏会に足を運んだ。
そこには、目も覚めるような美しい男が一人。彼のダンスの誘いに応じると、その男の口が妖しく裂ける。
「エミリアを殺してでも生き永らえたいですか?」
無才の令嬢が悪魔に翻弄され、天才を超えんとするお話。
文字数 11,236
最終更新日 2020.05.01
登録日 2020.04.30