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むかしむかし、山奥に恐ろしいドラゴンが住んでいました。
そのドラゴンは「災厄の焔」と呼ばれ、人間の村や街を壊すことを何よりの楽しみにしていました。
「弱き者どもよ、無駄な抵抗は笑わせるだけだ」と、彼は空を裂き、地を焼き尽くしていたのです。
誰もがドラゴンを恐れ、近づこうとする者はいませんでした。
それもそのはず、彼は生まれながらに捕食者であり、壊すことこそが自分の力の証だと信じていたのです。
けれど、ある日のこと。
ドラゴンがいつものように村を壊そうとしたとき、たった一人の少女が立ちふさがりました。
「お願い、もう壊さないで」
文字数 18,474
最終更新日 2024.12.30
登録日 2024.12.17
その音色は、戦場を狂わせる。
兵士たちの心を操り、恐怖を消し去り、狂気の中で剣を振るわせる音。奏でるのは一人の少女――リナ。
首には銀の鎖が嵌められ、王の命令に従い音を奏でる日々。彼女は自らの音色が命を奪うたび、胸に痛みを覚えながらも、ただ従うしかなかった。
だが、戦場で命を落とした一人の騎士との出会いが、リナの中に小さな疑問を生む。
「私は、誰のために奏でているの?」
その問いの答えを見つけるために、彼女は鎖を壊し、自分の音色を取り戻す旅に出る。
これは、自由を求めた少女の物語。
文字数 26,135
最終更新日 2024.12.17
登録日 2024.11.28
広がる異国の砂漠、その果てに佇む壮麗なる王宮。浅黒い肌に金髪と青い瞳を持つ人々が住む、アルセリア王朝と呼ばれる国がそこにはあった。燦々と降り注ぐ太陽の光と、神秘的な月の影が交錯するこの地で、人々は王を「太陽神の化身」として崇め、その王宮に君臨する皇后を「月の巫女」として敬う。
だが、そんな彼らの前に、ある日一人の異国の少女が姿を現す。
日本からエジプトへ旅行に訪れた彼女、ルナは、エジプトの市場でふと目にした不思議な宝石に心を奪われ、触れた瞬間、時空を超えてアルセリア王朝へと導かれてしまう。見知らぬ国で、不安と戸惑いの中、彼女が最初に出会ったのは王の行列。壮麗な王の輿に囚われ、王宮へと連れ去られる彼女の運命は、その瞬間に大きく動き出す。
これは、異世界に迷い込んだ一人の少女が、「太陽」と「月」が支配する国で織りなす運命の物語。果たしてルナは、異世界の王カリュゥムの抱く熱き愛情と、皇后ィレューネの冷たくも温かな視線の狭間で、自らの居場所を見つけることができるのか――。
異国の地で始まる、愛と葛藤、そして成長の物語が今、ここに幕を開ける。
文字数 32,168
最終更新日 2024.11.19
登録日 2024.11.04
1話完結集です。
不定期更新になりますが、できた話からあげていきます。
1日1話以上は更新しません。
私の練習作品だと思ってください。
文字数 37,826
最終更新日 2024.09.28
登録日 2024.09.12
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