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伯爵家の悪役令嬢ラウラは追放された。それもひとけのない山奥に、傭兵の監視がついた状態で。こんなの死ねと言っているようなものだ。
それに巻き込まれたのが使用人のアリス。数日での死を覚悟した彼女であった。
しかし……この悪役令嬢、やけに生命力が高くないか?むしろ、王国に住んでいた頃よりもいきいきと生活しているように見える。
「私野宿が大好きだったんだよ」
衝撃的なことばに口がふさがらないアリス、そして傭兵たち。
元令嬢と元使用人、2人の少女によるのびのび野宿スローライフがいま、始まる。
「森の空気がおいしいな」
文字数 1,503
最終更新日 2024.11.04
登録日 2024.11.04
南峰祐樹には「愛」が見える。例えば、そこらで手を繋ぐ男女が歩くと、双方、でなければ片方から赤色のハートが生まれる。また友人同士、恋愛以外での愛情は、黄色のハートマークとして現れるのだ……。
高校二年生の彼は同性愛者だ。中学の頃から多くの恋を経験してきた。しかし、愛が見える彼にとって、その恋に望みはなかった。その理由など言うまでもない。
転機がやってきたのは高校生になって初めて進級したとき。同じクラスになった西館皐月が、異常なほどの赤い愛をばら撒いているではないか。それも全部、男子に。
文字数 4,237
最終更新日 2024.10.29
登録日 2024.10.28
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