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(そうだ……私、妹に彼氏を取られて、それで。)
男爵家に生まれたイザベラ・モリーは階段を踏み外した衝撃が、前世の記憶を思い出す。
異世界では平穏な人生を望んでいたが、父の再婚相手が連れてきた義妹-ヴィクトリア-の存在が、イザベラの日常を脅かす。
「本当にすまない……でも僕は、ヴィクを愛してしまったんだ。」
(こっちの世界でも、私の運命は変わらないのかな。)
絶望し、街を飛び出したイザベラ。過去のトラウマが呼び起され、過呼吸で倒れているところを助けたのは……。
「俺に歯向かったらどうなるか、分かっているだろうな。」
「俺は貴様に興味が無い。失せろ。」
「お前のことは知らんが、殺さなければいけないようだ。」
隣国で『冷薄王子』と恐れられているルシウス・ヴァルハルト王子であった。
「昨日お会いしたばかりでは……?」
「君に心奪われてしまったんだ。仕方がないだろう?」
「人殺しは...、しなければならないことなんですか?」
「ごめんイザベラ。もう人殺しなんてやめる!やめるから……どうか泣かないで。」
「おい、それ以上俺のイザベラに近づいてみろ。殺してやる。」
「おー……怖い怖い。」
私の運命は変わらないと思っていたのに。
私を溺愛してくるなんて裏があるに決まってる!絶対騙されないんだから!
運命で歪んでしまった女性は、1人の男によって運命から逃れられるか──。
文字数 14,962
最終更新日 2025.04.14
登録日 2025.04.01
ある国の王子であり、王国騎士団長であり、婚約者でもあるガロン・モンタギューといつものように業務的な会食をしていた。
普段は絶対口を開かないがある日意を決して話してみると
「話しかけてくるな、お前がどこで何をしてようが俺には関係無いし興味も湧かない。」
と告げられた。
もういい!婚約破棄でも何でも好きにして!と思っていると急に記憶喪失した婚約者が溺愛してきて…?
「俺が君を一生をかけて愛し、守り抜く。」
「いやいや、大丈夫ですので。」
「エリーゼの話はとても面白いな。」
「興味無いって仰ってたじゃないですか。もう私話したくないですよ。」
「エリーゼ、どうして君はそんなに美しいんだ?」
「多分ガロン様の目が悪くなったのではないですか?あそこにいるメイドの方が美しいと思いますよ?」
この物語は記憶喪失になり公爵令嬢を溺愛し始めた冷酷王子と齢18にして異世界転生した女の子のドタバタラブコメディである。
※直接的な性描写はありませんが、匂わす描写が出てくる可能性があります。
※誤字脱字等あります。
※虐めや流血描写があります。
※ご都合主義です。
ハッピーエンド予定。
文字数 42,362
最終更新日 2023.09.02
登録日 2023.04.08
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