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ウォレンは冒険者であったが、彼のスキル〈畜産〉は戦闘の役には立たない。彼は無能と笑われながら、それでも病気の妹のために危険で安価な低級依頼へと日々挑み続けていた。だが、魔王が討伐され、魔物が沈静化したことを切っ掛けにウォレンの仕事はなくなってしまう。
あるとき、ウォレンは魔物に襲われている一人の少女を助ける。その少女――セーラは、なんと魔王の娘であった。
ウォレンはセーラと契約を結ぶことになる。セーラは妹の病気を治すことを誓い、その代償にウォレンは自らの身体を差し出すことを誓う。しかし、ウォレンには勘違いがあった。その契約は、婚姻契約であったのだ。
意図せず魔王の娘と結ばれてしまったウォレンは、魔王の力の一部を手にすることとなる。その力は、彼の〈畜産〉ととんでもないシナジーを発揮した。〈繁殖〉による多種多様な魔物の誕生、〈飼育〉による魔物達の急激なレベルアップ、気がつけば高レベルの魔物の軍団ができあがっていた。
これは、ウォレンがセーラとともに魔王へと成り上がっていく物語である。
小説家になろう様の方で「無能冒険者ですが、魔王の娘を助けたら結婚することになりました ~スキル<畜産>にモンスター育成が追加されたので、魔王軍を育てて勇者を蹂躙しようと思います〜」というタイトルで先行連載しています。
添削が終わり次第こちらにも載せていきます。
文字数 97,806
最終更新日 2020.01.16
登録日 2019.10.31
薄雪奏(うすゆきかなで)は自身の姿にコンプレックスを持っていた。高い背に切れ長の瞳、中性的なそんな自分が嫌いだった。だからこそ、女の子らしい女の子、空澄(そらすみ)メイに強く憧れを抱いているのだ。
そんな彼女はある日、メイから。恋とは何なのか、そんな疑問を投げかけられる。恋をしたことがない奏はその言葉に対し上手く返せない。そして、メイがある先輩のことが好きなのだと気付いた。そのことは奏の心に説明のできない炎をつけるのだった。
メイの思い人である日嗣青春(ひつぎあおはる)は怪しい噂の絶えない人であり、奏が入学して間もないころ、ちょっかいを掛けられた先輩なのだった。
だから、彼女はメイと青春がくっつかないようにと、動き始めるのだった。
小説家になろう様の方で先行連載中です。
文字数 42,177
最終更新日 2020.01.09
登録日 2019.12.20
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