◆高速回転する宇宙船の中を、ハムスターの如く駆け続ける。
●あらすじ
根住(ねすみ)絹家(きぬいえ)は、宇宙船に乗って、火星から地球へと向かっている。その船は、一人用で、細長い形をしており、内部には人工重力が設けられていた。
しかし、航行の途中、宇宙船の設備の一部が故障してしまう。そのせいで、船は、進行方向を軸として、回転し始める。
回転の速度は、最初こそ遅かったものの、それから、どんどん上がっていく。やがて、絹家は、船内を、ハムスターのごとく駆ける羽目になる。はたして、彼は、無事に地球へ着くことができるのか?
登録日 2021.07.30
◆エレベーターで向かえば、九階なんて、すぐ、のはずだった。
●あらすじ
滝西(たきにし)来吾(らいご)は、とあるビルの十五階にいる。彼は、そこから、エレベーターに乗り込み、九階に向かう。
ところが、エレベーターの階数表示が、「10」になった後、いつまで経っても、「9」にならない。さらには、次々と、異常な現象が発生する。はたして、来吾は、九階に着けるのか?
登録日 2021.07.30
◆ダイイングメッセージなんて。
●あらすじ
おれは、自宅に知人を呼び、貸した金の返済を迫った。ところが、知人は、激昂すると、おれの腹を包丁で刺し、逃げてしまう。おれは、絶命するまでの間に、なんとか、犯人である知人の名前を、ダイイングメッセージとして残そうとするが……。
登録日 2021.07.30
◆ツインテールが、地毛による物でなくウィッグによる物だと知られたら、殺される。
●ある日、ハイスクールの教室が、犯罪組織に襲撃される。教室にいた空上檸檬は、彼らと戦おうとするが、途中で気絶してしまう。
檸檬は、目を覚ますと、走行中であるトラックの中に、拘束された状態で、いた。近くには、見張り役である、佐藤という男もいた。彼によると、トラックは組織のアジトに向かっている、とのことだった。
その後、檸檬は、佐藤が、地毛によるツインテールをとても好いている、ウィッグによるツインテールをひどく嫌っている、と知る。しかし、今の彼女の髪型、ツインテールは、まさに、ウィッグによる物だった。
もし、檸檬のツインテールがウィッグによる物だと、佐藤にばれたら、彼は激昂し、檸檬を殺すに違いない。はたして、檸檬は、それを隠し通すことができるのか?
登録日 2021.07.30
◆生還してはならなかった。
●あらすじ
おれは、心臓発作で死に、あの世へ行った。しかし、そこで、三途の川に飛び込んだ結果、現世への生還を果たした。ところが……。
登録日 2021.07.30
◆なんでもない日常の裏で進行する惨劇。
●あらすじ
米倉(よねくら)理実人(りみと)は、卒業を間近に控えた高校生である。理実人の属するクラスは、卒業式の日に、タイムカプセルを埋めることになった。彼らは、持ってきたアイテムをカプセルに入れ、それを埋める。
四十年後、理実人は、同窓会にて、タイムカプセルを掘り起こすことになる。そこで、彼は、当時の友人に会う。
理実人は、その友人から、とある推理を聴かされる。それは、とても衝撃的な内容で……。
登録日 2021.07.30
◆バスの車内に、夥しい数のスズメバチが放たれた!
●あらすじ
坪田(つぼた)光(みつ)は、裏社会を舞台に活動する、何でも屋である。彼は、ある日、運び屋としての仕事をこなすため、バスに乗った。
ところが、その最中、愉快犯により、夥しい数のスズメバチが、車内に放たれる。はたして、光は、運び屋としての仕事を達成することができるのか?
登録日 2021.07.30
◆注水されている巨大迷宮から、溺れ死ぬ前に、脱出せよ。
●あらすじ
早川(はやかわ)占尊(うらたか)は、気がつくと、幼馴染である小田原(おだわら)圭(けい)とともに、巨大な迷宮の中にいた。迷宮は、屋内に造られており、水が注がれている。このままでは、やがて、満水となり、二人は、溺れ死んでしまう。
占尊たちは、出口を求めて、迷宮の中を探索し始める。はたして、彼らは、無事に迷宮から脱出することができるのか?
登録日 2021.07.30
◆手術は進む。泣こうが喚こうが。
●あらすじ
私の体の健康状態は、手術が必要なくらい、悪化している。しかし、私は、医療施設の類いが嫌いだ。
そこで、私は、自宅に備えている全自動手術装置を用いて、手術を受けようと考えた。それで、ある日、技師に依頼し、装置を整備してもらった。
数日後、ついに手術を受けることになり、麻酔を投与された。ああ、これで、次に目が覚めた時は、手術が終わっているはずだ……。
登録日 2021.07.30
◆多数の路線バスで造られた巨大迷路から脱出せよ。
●あらすじ
男子高校生である帝葉(ていは)博(ひろし)は、気がつくと、逆さまになった路線バスの中にいた。車内には、他にも、四人の高校生がいた。
やがて、彼らは、路線バスから降りる。そこは、多数の、駐車されている路線バスで造られた、巨大迷路の中だった。
博たちは、迷路を探索し始める。ところが、その途中、独りでに走行する無人自動車が、彼らを轢殺しようとして、襲ってきて……。はたして、博たちは、無事に、迷路から脱出することができるのか?
登録日 2021.07.30
◆どの犯人も、予想外。犯人当てミステリ短編集。
●あらすじ
高校生である浦有(うらあり)重楠(しげくす)は、「フーダニット部」という部活に属している。そこでは、部長が執筆した犯人当て推理小説を、部員たちが読み、犯人当てに挑む、という活動が行われていた。
重楠も、毎回、小説を読んでは、犯人を突き止めようとしている。しかし、どの作品も、一筋縄ではいかず……。
登録日 2021.07.30
◆目が覚めたら、体を拘束され、リムジンの中、近くには死体。
●あらすじ
常陸(ひたち)梅平(うめへい)は、気がつくと、拘束された状態で、リムジンの中にいた。運転席・助手席には、誰もいない。近くには、女子高生が一人、寝転んでいたが、彼女は、すでに死んでいた。梅平は、なんとかして、車外に脱出しようとするが……。
登録日 2021.07.30
◆平凡な男子高校生が、あるギャンブラー女子高校生との出会いをきっかけに、さまざまなギャンブルに巻き込まれていく。
●あらすじ
青足(あおあし)松久(まつひさ)は、ある日、同校生の柚田(ゆずた)小秋(こあき)に、頼み事をされる。それは、自分が一週間後に挑むギャンブルに、ギャラリーとして付き添ってほしい、という内容だった。松久は、提示された報酬の金額に目が眩み、承諾する。それにより、人生が、平々凡々から波乱万丈へと変わる、とも知らずに……。
登録日 2021.07.30
◆具体的には、誰なのか?
●あらすじ
長い間、意識不明に陥っていた友人が、目を覚ました。その報せを聴いた俺は、友人に会い、とある質問をする。そうしたら、彼は、その内容を肯定したので……。
登録日 2021.07.30
◆棒を挿入するための穴。
●あらすじ
弟は、高校生である姉から、プレゼントを貰う。それは、真っ赤な直方体、という見た目をしており、側面には、銀色のラインが五本、入れられていて、片方の底面には、柔らかい穴が開いていた。
彼は、さっそく、そのホールを使うが……。
登録日 2021.07.30
◆ブラックユーモア、スラップスティック、ギャグ、バッドエンドなど。即興執筆ショートショート集。
●解説
本作品は、わたしが今まで即興的に執筆したショートショートのまとめです。
長編・短編小説執筆のトレーニングを兼ねて、お題を決めたり時間を制限したりして制作した話を集めました。
基本的に、ブラックユーモア・バッドエンドな感じのショートショートが多いです。
登録日 2021.07.30
◆路線バスから降りようとする主人公に、次々と災難が降りかかる。
●あらすじ
路線バスに乗っているジー野は、目的の停留所が近づいてきたので、降りる準備をする。しかし、そんな彼に、次々と災難が降りかかる。はたしてジー野は、無事にバスを降りることができるのか?
登録日 2021.07.30
◆「空が落ちてきやしないか」なんて、杞憂でしょ?
●あらすじ
ある日、僥野は、親友である賓野から、「空が落ちてきやしないか、ということが心配なんだ」と打ち明けられる。僥野は、なんとか、賓野が、そんな心配をしなくて済むようにしてやろう、と思い、いろいろな話をする。それは、上手く行き、最終的に、賓野は、そのような心配は、しないようになった。ところが、その直後……。
登録日 2021.07.30
◆「お宅の娘さんを預かった」そんな電話をかけようとする主人公に、次々と災難が降りかかる。
●あらすじ
男子大学生の僥野は、友人である、女子高生の望華と結託し、狂言誘拐を計画した。最初に、僥野は、望華の家に電話をかけ、「お宅の娘さんを預かった」と宣言しようとする。しかし、そんな彼に、次々と災難が降りかかる。はたして僥野は、無事に、「お宅の娘さんを預かった」と宣言することができるのか?
登録日 2021.07.30