2
件
土雲切を含む二十名の生徒たちは突然、光の中に落ちた。
レオガルド――かつて魔族によって暗雲に覆われていた大地であり、勇者によって金色の夜明けがもたらされた異世界。
世界を渡る際に神から授けられる特別な力、“天賜”。ところが、土雲切は天賜を授からなかった。それが、彼の運命を大きく変えてしまう。突き落とされた黒い絶望の中で、藻掻き、苦しむ。それでも、贖罪のために前へ進み続けなければならなかった。
そして黒い絶望から這い上がった時、世界が土雲切を拒絶する。
これは、レオガルドで未来永劫語り継がれる聖戦、そのもう一つの真実。
犯してしまった血染めの罪。
約束を果たすために歩む道は、正義なのか、悪なのか……。
文字数 142,981
最終更新日 2024.11.02
登録日 2024.09.24
僕はそれでも君と共に過ごすことを選んだ。ただし、許されたのは僅かな時間。限られた時間の中で、僕らは互いに確かめ合う。君と語り、触れ、ただ君を見つめた。だが、必ず夜明けは訪れる。愛を宿した刃を手に、朝日を背に立つ君に僕は最後の愛を伝えた。
文字数 14,046
最終更新日 2024.11.01
登録日 2024.10.31
2
件