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「ねえ、それちょうだい」
妹のこの一言があると、家族は私の存在を認識する。
妹が絡まなければ、家族は私を認識しない。
前世も、今生も。
義妹のせいで不遇の前世を過ごしたシエラは、異世界転生したくせに今生も同じような身の上だと知り諦念しながらも、幼馴染の第四王子に仕える王立軍騎士として過ごす。
しかし、王子がついに婚約者を決めると知り――。
ここで終わればすれ違い悲恋、長編になればワンチャンハッピーエンドな諦観ヒロインとヤンデレ気質の王子の話です。「小説家になろう」様にも掲載。
文字数 7,064
最終更新日 2020.10.06
登録日 2020.10.06
「ねえ、それちょうだい」
妹のこの一言があると、家族は私の存在を認識する。
妹が絡まなければ、家族は私を認識しない。
前世も、今生も。
義妹のせいで不遇の前世を過ごしたシエラは、異世界転生したくせに今生も同じような身の上だと知り諦念しながらも、幼馴染の第四王子に仕える王立軍騎士として過ごす。
しかし、王子がついに婚約者を決めると知り――。
「いえ、舞踏会やる頃には私はこの国にはおりませんので」
生き根性だけは逞しい諦観ヒロインが、お姫様を隣国に送りながら贈る、灰かぶり物語。
登録日 2020.10.13
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