8
件
文字数 28,883
最終更新日 2024.12.21
登録日 2021.12.24
“好きは凶器に、愛は弱みに。明日、世界が消えてなくなるなら……ただその胸で眠りたい”
壊れる事のない超高性能ロイド──人間の生み出した怪物は侵略戦争を起こし、今まさに人間に取って代わろうとしていた。
人々は、奪われ、虐げられ、苦しみ喘ぎ死んでいくしかない。
“屈辱を人間に”
人間の都合で生み出され、弄ばれたあげく壊され無残に捨てられる──合言葉にはロイドの憎しみが込められている。
燃える街、尽きていく命、略奪、裏切り、不信……涙も流れない絶望を包み込む一人の男。
「守ってやる。お前を一人にはしないから」
そして……もう一人。
「どうぞ、ご勝手に」
突き放す男、女は離れていく背中をいつまでも見つめている。
これは愛の物語。
残酷な戦場に──花は咲くのか。
☆この物語は「あなたはだあれ? 」の特別編ですが、本編未読の方でも読んで頂けるよう過去の関係性なども説明しつつ書いています。もちろん、本編既読の方はぜひ。
※注意
そこまでリアルではありませんが、戦争、暴行、性的描写、希死念慮、裏切りなどの描写があります。つらくなる方はお控えください。
文字数 217,810
最終更新日 2024.12.13
登録日 2023.08.09
日常の様々な風景や心に思う事を詞にまとめてみました。
☆おやすみ
夜、一人の部屋でいろんな事にくたくたになって……そんな自分のように疲れている誰かを励ませたらいいなと思い書きました
☆白い月
作詞挑戦1曲目。まだ輝く前のぼんやりした月を眺めながらこれまでの人生を振り返り、夢見る事への不安や葛藤が湧き上がっている自分の心境を綴りました
☆桜雨
「桜の時に思い出して」で主人公の史織が書き残した詞です。ぜひ本編と合わせてお楽しみください
《NEW》☆Never ending story
「あなたはだあれ? 〜Final season〜」完結記念作です。主人公の遥が物語の最後にこれまでを回想するシーンをイメージして書きました。
文字数 2,142
最終更新日 2024.09.13
登録日 2022.10.18
文字数 46,666
最終更新日 2024.04.16
登録日 2023.03.01
“もう遅いよ……だって、好きになっちゃったもん”
今より少し先の未来のこと。人々は様々な原因で減ってしまった人口を補う為、IT、科学、医療などの技術を結集した特殊なアンドロイドを開発し、共に暮らしていました。
最初は、専業ロイドと言って仕事を補助する能力だけを持つロイドが一般的でしたが、人々はロイドに労働力ではなく共にいてくれることを望み、国家公認パートナーロイドという存在が産まれたのです。
一般人でもロイドをパートナーに選び、自分の理想を簡単に叶えられる時代。
そんな時代のとある街で出逢った遥と海斗、惹かれ合う二人は恋に落ちます。でも海斗のある秘密のせいで結ばれることは叶わず、二人は離れ離れに。
今回は、遥のその後のお話です。
「もう、終わったことだから」
海斗と出逢ってから二回目の春が来た。遥は前に進もうと毎日、一生懸命。
彼女を取り巻く環境も変化した。意思に反する昇進で忙しさとプレッシャーにのまれ、休みを取ることもままならない。
さらに友人の一人、夢瑠が引っ越してしまったことも寂しさに追い打ちをかけた。唯一の救いは新しく出来た趣味の射撃。
「遥さんもパートナーロイドにしてはいかがです? 忙しいなら尚更、心の支えが必要でしょう」
パートナーロイドを勧める水野。
「それも……いいかもしれないですね」
警戒していたはずなのに、まんざらでもなさそうな雰囲気の遥。
「笹山……さん? 」
そんな中、遥に微笑みかける男性の影。その笑顔に企みや嘘がないのか……自信を失ってしまった遥には、もうわかりません。
文字数 191,263
最終更新日 2023.05.03
登録日 2020.09.04
〈あらすじ〉
“出逢えたこと、きっとそれは奇跡だったんだ”
遠い所から引っ越してきた海斗にはこの街の全てが新しく、心地よかった。きらめく朝陽、そよぐ緑、咲き乱れる花……それらを感じながら走る春の公園で、見覚えのある女性を見つける。
彼女の名は遥。
先日、はじめましてと挨拶を交わした職場の先輩だ。
「笹山さん」
海斗は初めて自分から人に声を掛けて遥を誘い、二人は遠慮がちに微笑みを交わす。
次第に親しくなる二人……遥もまた、海斗に惹かれていく。
「何を企んでいるのです」
その二人を疑い深く見つめる視線。
「お前はどうせ俺に逆らえないからな」
海斗を嘲笑う存在。
物語は今より少し先の未来で始まる。舞台はとある地方都市、最先端の技術を駆使したドームシティが増える世の中でまだここだけは緑に溢れ、色鮮やかな自然が広がっている。
そんな穏やかな街で生まれた小さな恋とその裏で密かに進む陰謀、二人を狙ういくつかの影……遥と海斗はお互いを、そして生まれた恋を守ることは出来るのか。
〈時代背景〉
2050年の世界は人口減少を補う為、人の役割を補う国家公認アンドロイドが多く生産され、各地で活躍している。
外見はまだ滑らかに動くマネキンのようだけれど、人々と助け合い、仲良く共存して社会を運営しているので、人間もロイドのおかげで心身共に余裕のある生活を送ることが出来るようになった。
更にはパートナーロイド制度が認められ、男女共に自分好みのパートナーロイドを迎え、様々な方法で子供を育てる事も出来るようになった。
人々の幸福度が上がっていく一方、表向き禁止されているアンドロイド研究を隠れて行い、人に擬態して暮らしているロイドがいるとか、陰謀を企てている組織がいるとか、不穏な噂があることも……。
文字数 104,430
最終更新日 2022.07.28
登録日 2021.06.21
「あなたはだあれ?」のおまけバージョン。
遥と海斗の結末がわかってしまうので本編を読み終えていない方はご注意ください。
〈登場人物〉
草野海斗ー父親に何度も改造されてロイドのようにほぼ機械の身体になってしまった。みんなに優しい性格で何を考えてるのかわからない時もあるけど、遥が好きなことだけはぶれない。
笹山遥ー主人公。明るく活発、でも泣き虫で考えすぎてしまう女の子だったけれど、海斗といることで自分に自信が持てるようになってきた。怖がり、寂しがりの泣き虫は相変わらず。
篠田夢瑠ー遥の友人。売れっ子小説家として活躍している。天然で危なっかしくて子供のようだったけれど、観察力や想像力はずば抜けていて、ハッとするようなことを言う時がある。
文字数 15,370
最終更新日 2021.06.19
登録日 2021.06.12
8
件