恩恵小説一覧
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万年Dランク冒険者であるアルコ・バステリオは、その何に使うかも検討のつかない正体不明の『消毒液』の恩恵によって、冒険者たちからゴミ恩恵とも呼ばれ蔑まれていた。
アルコの魔力で一日に生成できるのは手の平三杯分の消毒液が限界であり、それ自体は魔物との戦闘でも、日々の生活でも役立つことはない。
ある日アルコは薄暗い森の中で轟音を響かせ横転した馬車を目撃する。
それは眠り姫とも呼ばれる王国の第四王女の乗る馬車だった。
眠り姫ラーツィアから託された吸魔の指輪を装着し、馬車を追いかけてきた残忍なオーガとの命を賭けた戦いを決意するアルコ。
だが、彼は知らなかった。
吸魔の指輪に蓄積された膨大な魔力を。
それがどういった結果を生むことになるのかを。
ここから始まるは無双の物語。
『消毒液』の恩恵を与えられた一人の青年のなんでもないような喜劇。
文字数 100,744
最終更新日 2023.01.07
登録日 2022.08.27
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