独りぼっちだった小説一覧

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 一見……一人、人々から悠々自適だと思われるような生活を送る青年──フォルテは、民衆や貴族達による暖かい監視の視線に見守られ、周囲からは『救世主』と特別扱いされていた。そんな期待を裏切らない為にと、彼は今日も研鑽を重ね続ける。何も変わらない、同じ事を繰り返すだけの日々。そしていつものように、同じ明日を迎える為に眠りにつくフォルテ。  ──目が覚めるとそこは二千年前の世界で、脳内には煩いナニカが生えていた。  過去の世界を過ごす中でフォルテは、ずっと使えないゴミと考えていた自身の固有魔法に宿る本当の能力を知る。  これは──誰も救う事が出来ず、救世主という肩書きを持つだけだった彼が……本当の救世主となるまでの物語。
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文字数 12,011 最終更新日 2024.10.26 登録日 2024.10.26
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