現代文学 介護小説一覧
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以下は、看護や介護の職場の研修で時たま行われる研修に対するレポートの例示です。すべて私が作成したレポートです。学びを深めるために利用していただくのは構いませんが当然課題である実習レポートに複製して用いたりはしないでください。
文字数 88,105
最終更新日 2025.01.28
登録日 2023.03.25
田中理恵は通勤電車に乗るたび、押し寄せる不安と戦っていた。毎朝、6時に目を覚まし、7時台の混み合う電車に乗る。彼女にとってはいつもの日常だが、同時に心を削り取られるような時間でもある。あの日も、車内はいつも通りの人で溢れていた。理恵は背中を丸め、スマートフォンの画面に目を落としていたが、ふとした瞬間、背後から誰かの手がスカートの下へと伸びてきたのを感じた。
「またか…」彼女は一瞬、目を閉じた。逃げ出したい衝動に駆られたが、身動きが取れないほどの混雑がそれを許さなかった。痴漢行為は繰り返される。冷たい手が彼女の体に触れるたびに、心の中に鋭い刃が突き立てられるような痛みが走る。理恵は何度も警察に通報したことがあったが、警察の対応は淡々としていた。「証拠がないと難しい」と言われ、実際のところ犯人が特定されることは稀だった。その日も、犯人は人混みに紛れて姿を消した。心に残ったのは、無力感と恐怖、そして抑えきれない怒りだった。
理恵はその夜、一人でベッドに横たわりながら震えていた。痴漢の手の感触がまだ皮膚に残っているようで、何度も自分の体を洗い流そうとしたが、心の汚れは落ちることはなかった。夜の静けさが、逆に彼女の恐怖を増幅させる。「誰も助けてくれない」という現実が彼女を締め付け、呼吸をすることさえ辛くなった。令和4年の統計によると、6~9時の痴漢被害は最も多く、全体の26%を占めている。理恵にとっては、その数字が自分の心の重荷を物語っているようだった。
つづく・・・
文字数 1,334
最終更新日 2024.09.02
登録日 2024.09.02
2023年8月、稲垣好幸は瀕死の父・幹雄に病院で付き添っていた。
決して仲の良い親子ではない。
24年前、好幸が反対を押し切って円という女性と学生結婚した際、一度勘当されている。
その経緯を引きずり、幹雄が59才の時に脳溢血で倒れ、障害者になっても好幸は別居し続けていた。
だが一昨年、幹夫が硬膜外血腫で再入院、母・俶子にも老人性鬱の傾向が出て、好幸と円は介護中心の生活に入る。
この時、円は他にも「子供がいない」と言う悩みを抱えていた。
過酷な不妊治療に挑んだ日々が円の心を追い詰め、好幸との溝が深まって、離婚協議を進めざるを得ない状況に陥っている。
そんな最中、父を見舞った叔父の孫自慢をきっかけに、俶子は円へ不用意な一言をぶつけ、円を泣かせてしまう。
やはり離婚を急ぐしかないのか?
家族の絆を保てない己の不甲斐なさに思い悩む好幸だが……
エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しております。
文字数 18,183
最終更新日 2024.04.23
登録日 2024.04.15
オムニバス形式の短編集。
動物たちが共通の言葉を話して共生してる世界で社会の闇に触れるお話。
カクヨムと小説家になろうと重複掲載です。
文字数 1,969
最終更新日 2023.06.02
登録日 2023.06.02
介護がテーマの掌編です。
売れない中年漫画家が両親の介護と仕事を苦労して両立させるリアル系のお話。
文字数 2,330
最終更新日 2023.04.10
登録日 2023.04.10
街のとあるデイサービスの楽しいお客さんをご紹介していきます。
デイサービスやお客様はフィクションです。
文字数 829
最終更新日 2022.06.04
登録日 2022.06.04
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アルファポリスの現代文学小説のご紹介
アルファポリスの現代文学小説の一覧ページです。
ヒューマンドラマや純文学を中心とした現代文学が満載です。
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