恋愛 ガーデニング小説一覧
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エリス侯爵家の令嬢クラリッサは、リヴィウス・ヴァレンタイン伯爵家のアーロンと共に奇妙なガーデニングに挑戦することになる。彼が育てた「サボテンボーイ」は、茶色くくしゃっとした葉っぱと石ころの組み合わせで、見た目は散々。しかし、アーロンは愛情を込めてその植物を育て、奇妙な名付けセンスでクラリッサを笑わせる。夜の花園では、彼の必死な姿に笑いがこぼれ、二人の距離は少しずつ縮まる。
やがて、アーロンは「輝く果実」を育てると宣言。彼のラブソングが果実の成長を促すと言うが、その音程はお世辞にも良いとは言えず、果実は結局水を弾けさせるという失敗に。だが、その瞬間、二人は大笑いし、心の距離が一層近くなる。
奇妙な植物たちを通じて、クラリッサとアーロンの友情は育まれ、少しずつ芽生える恋心が彼らの絆を深めていく。果実は光らなかったが、二人の心には確かな輝きが宿っていた。
文字数 6,658
最終更新日 2024.09.30
登録日 2024.09.30
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