ファンタジー 最高小説一覧
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とある国に【使い手】と呼ばれる特殊能力を持つ者達がいた。
その能力を極めたものは、各々がある一つのモノを自在に操ったという。
【剣使い】なら剣を、【弓使い】なら弓を。そして…。
文字数 4,320
最終更新日 2022.05.14
登録日 2022.05.14
今、またこの夢を見ている。数か月前に起こった出来事だ。
夜寝ていると、妙な感覚に襲われて目を覚まし、カーテンから光が見えるのに気づき窓の外を見た。
美しい|赤色《せきしょく》のオーロラを鳥形に纏った何かが、近くの山に落ちて行く。
その光景になぜか懐かしさを感じ、強烈に心を惹かれた。そして何か忘れていることがあり、それを思い出さなければいけない奇妙な感覚を覚えながら。
誰かが僕の側に居てくれた、大切な人達がいた気がする。
それ以来この光景を夢として度々見るようになったが、今回は今までで一番鮮明であり、初めて誰かの声が聞こえる。誰かを探している声、少女の声が。
それ以外はいつもと変わらない朝。たまにこの夢を見るからか、今更珍しくもない朝だ。
今回は少女の声が聞こえた気がするが、ほとんど何と言っていたのかも、誰を捜しているのかも分からない。
気持ちを切り替えて、僕はあくびをしながら部屋を出てリビングに向かう。
文字数 60,228
最終更新日 2020.09.26
登録日 2020.09.26
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