ファンタジー アスリート小説一覧

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主人公である俺は21歳の大学生だ。  なんとなくで生きてきた気づけば21歳だった。俺は誰に自慢できることも無ければ、特技や趣味も特に無く、これから就職活動が始まるってのに、全くやる気がでない。  こんな俺だが、一応一流大学に通う学生なのだ。  そんな平凡な日常のある日のことだ。      家で怠け者をしている時、ふっと思ったのだ。「何でもいいから人生1度くらいは頑張ってみようかな」と。 この日の夜、まずは簡単にできるランニングから始めた。ランニング始めて10分後、息が切れた。しかし、今までスポーツというものからかけ離れた生活をしてきた俺にとって、たった10分のランニングでこんなにも達成感を覚えさせられるとは思ってもいなかった。 それから俺は、目標を立てて、その目標が達成する毎に次の目標を立てていった。 その後、半年、1年、2年.....5年とランニングを継続させた結果、26歳の俺は42.195キロメートルを走るランナーになっていた。ちなみに21歳の時、就職活動はしなかった。就職活動しなかったからこそランナーになれたのだと今は思う。俺にはスポンサーがついた。それなりにお金も稼げるようになった。この頃から「継続は力なり」という言葉が俺の座右の銘になった。その言葉通り、俺の目標はより一層レベルアップしていくようになった。 それから時間は経ち、俺は28歳になった。そして、トライアスロンの選手になった。トライアスロンの選手の中ではかなり若い方だ。お金はそこそこ稼いだ。生活の方も充実している。人生はまだまだこれからだ。そう思っていた矢先のことだ。怪我をした。アスリートとしては致命傷だった。 それから、1年後、近所を散歩している時、子供が乗っている自転車が俺の横を通り過ぎた。自転車は車道を走っていたが、歩道に乗り上げようとしたその時だった。自転車のタイヤの側面が歩道の段差に擦れ、スピードが出ている自転車はそのまま横転した。後方には大型トラックが走っていた。俺は咄嗟に体が動いた。 アニメやドラマでよく見るシーンだった。俺はそのままトラックに跳ね飛ばされ地面に強く打ち付けられた。 あたりは真っ白。何も見えない。 「あー俺死んだんだ」 「........はっはっはっ」なんだかよくみたことあるシーンだったので笑えてきた。 「子供は助かったのかな」 元アスリートで良かったと思いながら天に召されるのを目を瞑ってじっと待った。 5分後「あれ?」 10分後「あれ、あれ??」 15分後「あれ、あれ、あれれ?!」 「イケない?!おーい誰かいませんかー」 「........」 「おーっ」「なんじゃ!さっきうるさいのぉ!」 俺は「あなたは!」 ここから俺の第二の人生が始まった。
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文字数 1,058 最終更新日 2021.01.14 登録日 2021.01.14
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