私の知能低すぎない小説一覧
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「エルミニク、君に婚約破棄を告げる」
はぁ?婚約破棄はありがとうございますと言いたいが、私に非がないのだから
まずは正統な理由を言うべきでしょう。正統な理由なんてあるわけないでしょうけど。
「真実の愛に目覚めたんだ。驚かないで聞いて欲しいんだが、君の妹のミリエンヌを真に愛しているんだ」
ばればれですって。
たったの1500万カッパーの慰謝料しか貰えませんでした。
まぁこの男爵令息としてまともに仕事が出来てない出来損ないが出せる金額としてはその程度が妥当でしょう。
私の物を欲しがりなんでも奪っていく妹に元婚約者まで奪われた私はこれみよがしに呪いの人形を自慢します。
1週間所持してると死ぬ呪いの人形です。
1度所持すると死ぬか持ち主の代わりに死んでくれる意思を持った相手に譲渡するまで捨てられません。
ええ、この作戦は失敗です。
どうやら私1週間後に死ぬようです。
馬鹿にしてた元婚約者より馬鹿な貴族っているんですね。私です。
妹を呪い殺そうとした私への因果応報自業自得なんですがね。
それでも死にたくない。誰も私の代わりに死んでくれる人なんていません。
死にたくないぃぃぃ。嫌よ。怖い。生きたい。誰か私の代わりに死んで。
私は無様でもみっともなくても泣き叫びます。媚も売ります。
文字数 1,236
最終更新日 2020.11.15
登録日 2020.11.15
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