みのりはこの春に就職したばかり。同時に始めた一人暮らしに寂しさを感じ始めていた。そんな夜、みのりの部屋に黒猫が突然現れる。
驚くみのりに、黒猫は「自分は人間だ」と言った。彼の有名な歴史上の人物の名を挙げる猫に面食らうみのりだが、ある時みのりはその人物の在りし日を垣間見ることになる。
生きる力と意味を失った彼を見て愕然とするみのりと、試練を突き付けられた男の物語の行く末は。《全22
話》
*エブリスタさんにて8月22日付で新作セレクションに掲載頂きました
https://estar.jp/selections/265