砲台小説一覧

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 戦争は、”僕”が生まれる二年前に始まった。月を盟主とした衛星連合と地球の戦いは二十年を数え、空の上からの爆撃が日常の世界。  予知能力を発現させた人を照準器にし、軌道上の敵機を迎撃する砲台『オリオン』の射手である”僕”は、山の上からの天体観測だけが趣味の乾燥した日々を送っていた。  ある夜、何の気なしに電波を飛ばすと、空の先から返答が戻る。モールス信号を打ってきたのは、衛星連合の爆撃機パイロットだった。  冬の終わり。星空が霞み始める頃。空に分かたれた敵同士の、短い交信のお話。  
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文字数 8,508 最終更新日 2019.03.03 登録日 2019.03.02
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