自称平凡小説一覧
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平凡って特徴ないってつい最近まで考えていた。
でも平凡すぎて顔覚えてないんだよねとか
特徴なさ過ぎて 視界に入らなかったといわれたとき あ、これちゃんとした特徴じゃん!特徴がない特徴!
その特徴がないおかげで これまで僕は世の中を渡ってきた。社畜にならずに 気配をうまく消して 定時には帰ってた。これからもそうやって生きていくんだと考えていた。そのほうが気楽でいいしね
だから僕の目の前で子供が車に轢かれそうになった時も その特徴のない特徴を最大限に活用して子供を助けた
結果として子供は生き残って 僕は 死んだ
悔いはないと言ったら嘘になる、でもいいんだ 特徴がない僕ができた最大の人助けだから
文字数 2,140
最終更新日 2019.01.28
登録日 2019.01.27
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