剣術試合小説一覧
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いまロシアのことが気になると感じた方と情報を共有したいと思って書きました。でも、なんとなくロシアと日本の歴史を学術的にひも解くことに抵抗があったのでフィクションを入れました。フィクションの建てつけは江戸時代中期にロシアがはじめて日本に通商をもとめてきた実際の記録を別の角度からとらえたものです。この作品はロシアと初めて相対した人物とされる田沼意次の史実をもとに、彼と関わる剣豪たちが時代の流れにほんろうされる状況をイメージしました。
またタイトルにある赤蝦夷風説《あかえぞふうせつ》の赤蝦夷とは当時の日本がロシアを呼ぶときに使った国名です。
18世紀のはじめロシアはモスクワ周辺の小国の一つでした。そこから周辺国との戦いに勝利して約200年の間に世界最大の帝国となりました。この過程で18世紀後半、ロシアは中国(清国)との国境紛争を30年以上も続けながらカムチャッカ半島に侵攻して領土としました。そこからさらに日本に向けて南下を開始したのが、かの有名な田沼意次の時代でした。これはアメリカのペリーが来航して開国を迫った100年以上もまえのことです。そのときすでにロシアは日本侵略をもくろみ松前藩の領地である蝦夷地に拠点をつくり日本の出方をみていました。この強圧で巧妙なロシアに対して当時どのように動いたかが作品のテーマです。
文字数 75,853
最終更新日 2024.12.22
登録日 2024.12.22
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